最近、子供に将来の職業を意識させる「キャリア教育」が盛んです。
お店屋さんごっこができる施設「キッザニア」も人気ですね。
とはいえ忙しいとなかなか施設には行けないので、家でできることをしてはどうでしょう。
今回紹介する絵本は、いろいろな職業の人の仕事場を描いた鈴木のりたけさんの「しごとば」です。
絵本「しごとば」
基本情報
- タイトル しごとば
- 文 絵 鈴木のりたけ
- ブロンズ新社
「しごとば」の内容
この絵本では9種類とおまけ1つの職業の人を紹介しています。
- 美容師
- 新幹線運転士
- すし職人
- 自動車整備士
- 木のおもちゃ職人
- 革職人
- 歯医者
- パティシエ
- グラフィックデザイナー
- 鈴木のりたけ
最後にはおまけで絵本の作者「鈴木のりたけ」さんの仕事場も紹介しています。
意外とすっきり片付いていました。
1〜9までの職業の人に関しては、
- 見開きで仕事場の絵
- 見開きで仕事のときの姿と仕事の流れの紹介
があります。
仕事場の紹介では細々とした道具すべてに名前が書いてあるので、見ていて楽しいです。
実際に取材した内容を元に絵を描いているので、子供だけでなく大人でも楽しめるクオリティです。
職人系の仕事が多くて、いろんな道具を見ることができます。
仕事内容の紹介も実際に業務をわかりやすく説明してくれています。
新幹線運転士の日常はなかなか知ることができないので、勉強になりました。
すし職人は朝5時に仕入れに行って、仮眠して10時から店で仕込みをしているという、想像以上に過酷な現実を知りました。
仕事の裏表がわかる
子供も大人も憧れの仕事に関してはその「キラキラした姿」しかわかりません。
すし職人はかっこいいですが、この本を読むと毎日朝5時に仕入れに行って、仕込みをしてランチ営業をして、夜営業をして、また仕入れという大変な部分がわかります。
グラフィックデザイナーも名前がかっこいいですが、実際にはデザインだけでなく、打ち合わせや試作品の作成などデザインしている以外の時間があったり、地味な仕事をする部分があることがわかります。
実際に仕事につかなければわからないような裏の部分もわかりやすく、楽しく描いてくれているのが素晴らしいです。
小学生のキャリア教育におすすめ
小学生になると「将来の夢は」と聞かれることが増えるでしょう。
そんなときに子供の夢をより具体的にするために、この絵本「しごとば」を読むと良いです。
うちの長男は「ケーキ屋さんになりたい」と言っていたので、この絵本の「パティシエ」のページを読んであげました。
まだ5歳なので大したリアクションはなかったのですが、実際の仕事を知る良い経験になったのではないかと思います。
さらに興味を抱くようであれば、実際にケーキ屋に行って話を聞いたりすれば、夢がより具体的になるのではないでしょうか。
しごとばシリーズは他にもあるので、お子さんの気になる職業のものも見つかるかもしれません。
また、他の仕事について知ることで新しい夢ができるかもしれません。
しごとばシリ-ズ(既5巻セット) /ブロンズ新社/鈴木のりたけ