書評(本)

「頭のいい子にする最高の育て方 はせがわわか」の書評と感想 不確定な未来を生き抜く子育て方法のヒントをもらった

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子育て本ってたくさんあって、どれを読んだら良いか迷ってしまいませんか?

すべて同じことを言っていればわかりやすいですが、本によって書かれていることが違ったりすると何を信じて良いかわからなくなることもあると思います。

しかし、この本「頭のいい子にする最高の育て方」(はせがわわか著)は、育児方法マニアで日頃から仕事で海外論文なども読んでいる著者がすべての情報を論文から抜き出して紹介している本です。

「カリスマママ〇〇さん家の子育て方法」みたいな本だと著者とその子どもたちの事例しか掲載されていないことが多く、それだと本当に自分の家で使える知育方法なのか疑問に思っていましたが、こちらの本には研究に基づいた事例なので、多くの子供に当てはまる方法論が書かれていて参考になりました。

帯に「この1冊ですべてがわかる!!」と書かれていましたが、確かにこれを読めばだいたいの知育についての疑問がわかります。

著者の「はせがわわか」とは?

大手メーカーの研究員として働きながら、長男の誕生をきっかけに知育に目覚める。

「育児方法マニア」を自称するほど国内な海外の育児方法についての論文を読み、1000件以上の研究を読んで導き出した知育方法を紹介する「ハッピーエデュ」を主催しています。

 

本書の概要

本書は子育て、特に「知育」に焦点を当てた知育本です。

内容は大きく、

・コミュニケーション
・生活習慣
・遊び
・学習

と分かれています。

「知育」が主なテーマなのに「学習」が本全体の4分の1しかないのは、「コミュニケーション」「生活習慣」「遊び」がすべて子供の勉強に、そして自ら学習する意欲を育むのに重要だからです。

各項目から気になった部分を紹介していきます。

コミュニケーション

子供のコミュニケーションは夫婦関係をお手本にしているそうです。

もともと母親のお腹の中にいた子供は「母親=自分」という認識があり、父親は初めての他人。なので、母親と父親の関係性を自分と他社の関係性のお手本とするそうです。ということは毎日ケンカばかりしていると、他人に対して攻撃的な子になってしまう、、、

怖いですね。

夫婦が議論をしてお互いの意見の違いを認め合っている姿を見ると「他人と意見が違ってもいいんだ!」と子供が思うようになり、自分の意見が言える子どもになるようです。

この章には「ご褒美」に関する内容も書かれていました。

「勉強をやったらおやつをあげる!」

おやつを目的に勉強をがんばるようになるけど、これって本当に良いの?って思いませんか?

本書ではご褒美をぶら下げて子どもが勉強するようになっても意味はないと書いてありました。

ご褒美を見せることで、失敗からじっくり学ぶことをせず、安易にゴールへの最短距離を進もうと考えてしまうので良くないそうです。さらに、もし子どもが楽しんでドリルをやっているときにご褒美を与えるとご褒美に目がいってしまい、楽しめなくなって興味を失ってしまうそうです。

目先のことを考えてご褒美をぶらさげて、その場だけ勉強をしても勉強好きな子どもにはならないんですね。

例外として、何も言わずに勉強が終わったあとにアプライズでご褒美をあげても興味を失ってしまうことはないそうです。

生活習慣

子どもの成長にとって睡眠はもちろん大事ですが、食事も大切です。

頭の良い子どもに育てるために大切な栄養素として、

・タンパク質
・DHA
・鉄

と書かれていました。

これだけ書かれても何を食べたら良いか迷ってしまいますが、効率的に摂取できる食べ物として、

・タンパク質→大豆製品
・DHA   →しらす
・鉄    →青のり 

を紹介してくれてありました。

どれも手軽に安く入手できて、料理に使いやすいものばかりですね。

遊び

子供の遊びにはいろいろな効果があり、ごっこ遊びなどの遊びから得られる効果の説明が書かれていました。

遊びって大人からしたら一見無駄な時間のように思えますが、それぞれの遊びにはそれぞれの役割があって、子供の成長を促しているのだと思うと、椅子に座って勉強することばかりが大切なのでなく、たっぷり遊ぶ時間を持つことが大切なんですね。

学習

遊びが大切なのはわかりましたが、ドリルから得られるものも多いでしょうし、小学校に行く前に机に座って集中して問題を解く習慣をつけさせたいと思っていました。

本書にはドリルに集中させる方法も書かれていて、自分なりにまとめると、

・生活や遊びの中で当たり前にできていることをやる
・「できて当たり前」のドリルをやる
・子供がやりたい量をやる

ということが大切だそうです。

モチベーションをあげるためには、

・自己決定感 自分で決める
・有能感   自分はできると感じる
・需要感   自分は認めてもらえているという感覚 

の3つが大切だそうです。

ドリルを選ぶときにはいっしょに本屋に行き、大人がいくつか選んだ中で最終的に子供に決めさせてあげると「自己決定感」が高まってやる気がでるようです。

何度も今まで言ってしまいそうになりましたが「集中しなさい!」は絶対に言ってはだめだそうです。

子供をやる気にさせるには気長に促していくしかないようですね。

ついつい怒ってしまいそうなときには、とりあえずその場を離れて深呼吸をすると、落ち着いて子供と接することができるそうです。

評価は

子供が生まれて親が知育に興味を持ったらとりあえず読んでおいて損はない、最初の1冊に最適な本だと思います。

この本を読めば、親が持っている知育に関するだいたいの疑問がわかり、さらに研究と論文を根拠にしているので、その後に他の本を読んだときに根拠のない情報に惑わされなくて済むと思います。

まとめ

本書を読むと頭の良い子供、自ら進んで問題を解決できるような子供に育てるには、親の愛情と忍耐、そして常に子供の様子を観察することが大切だとわかりました。

著者は「〇〇大学に合格する」という目的ではなく、子供が大人になったときに自ら考えて問題を解決しながら他者と共存して行動できるような大人になることを子育ての目的としていることが本書を読んでいて伝わってきました。

その考え方は我が家の子育てとも一致するので、本書は大変参考になりました。

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