書評(本)

小林よしのりの「沖縄論」の書評

更新日:

小林よしのりの「戦争論」を読んでから、他にも「TPP論」「台湾論」「天皇論」脱原発論」などを読んで、今回沖縄に旅行に行くことになったので、良いきっかけだと思い、「沖縄論」を読むことにしました。台湾に行く前にも「台湾論」を読んでから行ったのですが、この人の本を読んでいくと、現地の歴史や、歴史的背景、現在に続く問題などがわかって旅行に行く前に読んでおくと、観光地を回っても普通に写真を撮って終わり、ではない旅を楽しむことが出来ます。

毎回思うのですが、小林よしのりの本は漫画なのに情報量が多すぎて読むのが大変なので、今回も気合をいれて読みました。

 

1.沖縄に行く前に沖縄論を読む理由

以前、台湾に旅行に行ったときに小林よしのりの「台湾論」を読んでからいきました。

漫画だけど話の内容も歴史や政治が織り交ざっていて、読むのはかなり大変です。しかし、台湾へ行った時にはこの本のおかげで台湾の歴史、台湾が抱えている問題などがわかり、有名な観光地へ行っても、普通に旅行ガイドブックに書いてあるような当たり障りない情報以外のいろんな背景がわかり、旅を楽しめました。

そして、今回沖縄へ旅行に行くので調べたら「沖縄論」があったので、せっかくなので読んでから行こうと思い購入しました。今回、沖縄は2度目ですが、最初に行ったときは本当に何も考えていなくて、単なる観光とビーチでのんびりという感じでした。首里城や城跡などもいきましたが、あんまり覚えていません。多分、何も考えずにただガイドブックの案内だけを見て行ったので記憶が薄かったのだと思います。

やっぱり歴史的背景を踏まえて行くと旅行は楽しいものですし、観光地を回っても違うものを感じたり、注目したりできるようになります。そのほうが記憶に残りますし、現地でのマナーも自然と頭に入るのでおすすめです。

というわけで「沖縄論」を購入しました。

 

2.知らなかった沖縄の歴史、民族

ぼくは、薩摩に攻められて日本になる前の沖縄は、主に中国よりの文化で、言語も中国寄り、文化も中国よりな国だったと思っていましたが、どうやら違うようです。言語学的にも沖縄の言葉は日本の方言の1つとして分類できるようで、ハイサイおじさんという有名な歌の歌詞で「ユウビヌ、サングウビングゥ、ヌクトゥンナ」というフレーズがあるらしいのですが、さっぱり意味がわからないとおもっていて、標準語に訳すと「昨夜の、三合瓶は、残ってない?」という意味だと知った時に確かに方言だと感じました。

もともとは、沖縄の信仰は日本の神道にもにた自然崇拝だったそうです。中国っぽくなってきたのは、実は薩摩が攻め込んだあとなんだそうです。薩摩が攻め込んできたあとに、大きな改革があって今一般的に知られているような琉球文化になったそうです。

 

3.沖縄の現状

沖縄の現状について自分があまりにも知らないことが多かったことに気が付きました。一番驚いたのが沖縄の米軍基地の面積です。本土の約20%もの広い土地が米軍基地になっていて、その土地は地主から借りているのですが、借地料は日本が払っているという現実があるということも知りませんでした。沖縄が日本に返還されたといっても20%もの土地を借り上げて貸しているというのはおかしな話ではないでしょうか。

話の中で「おもいやり予算」という言葉が出てきますが、そんなデタラメな予算のために税金が使われているのだと思うと腹が立ってくるので、ぜひチェックしてみてください。

たまにニュースで出てくる米軍機の墜落事故や米兵の犯罪のついても書かれていて、やっと沖縄県民の怒りの意味がわかりました。米兵が強姦で捕まっても軽微な罪で済まされたり、ヘリが墜落しても日本の警察が現場検証できなかったり。やりたい放題のようです。集落を挟んで米軍基地の向かい側の山に砲撃演習をすることもあるそうです。

大阪の橋本市長は沖縄における米兵の性犯罪を減らす目的で言った「アメリカ兵はもっと風俗店を利用してほしい」という言葉が言葉だけを捕まえて攻撃されたことは残念です。

自分たちの街に基地が来て、こんなにやりたい放題であればさすがに怒るでしょう。そんな状況が現在沖縄で起きているということで、沖縄県民が怒っている本当の理由がわかりました。

しかし、こういう流れで「基地反対」と本当に沖縄県民の土地を返してほしいという意味で反対運動をしている人もいれば、中には投資目的で米軍基地の土地を沖縄県民から購入し、借地料をあげる目的で反対運動をしているような人もいると思います。よくあるマンションの反対運動なども、そういった人たちが出てくると結構やっかいになりますが、沖縄反対運動もそういった人たちに目を付けられていないか心配です。

 

4.戦後、沖縄日本復帰まで

戦中には本土の代わりに激戦区になり、戦後は本土に取り残されアメリカにいいように使われた沖縄には頭が下がります。この本では、本土復帰までの沖縄県民の闘いが載っていて沖縄県民の苦労を知りました。

そんな沖縄県民の苦労を知らないで、4月28日を「主権回復記念日にしよう」という話があるらしいのですが、この時点で沖縄はまだ返還されていないので、沖縄県民にとっては失礼な話です。

白洲次郎が戦後に憲法制定に関わっていたときに「戦争はまだ続いている」ということを言っていましたが、沖縄でも戦争は終わってなく返還されるまで続いていたのだと知りました。

 

5.まとめ

リゾート気分を満喫しに沖縄に行く人は多いと思いますが、行く前に一度この本を読んでから行くとより深く沖縄の歴史と現状がわかって、旅行が印象深いものになると思うのでおすすめです。

by カエレバ

-書評(本)
-

Copyright© 清八商店 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.