小学校の授業でも始まる英語の授業。それまでにアルファベットを教えたいけど、子供が楽しみながら学べる絵本がないかと探していたら「ひとまねこざるのABC」を見つけました。
「ひとまねこざる」はテレビアニメが放映されている「おさるのジョージ」のことです。
「おさるのジョージ」は昔は「ひとまねこざる」というタイトルで絵本が出版されていました。
絵本『ひとまねこざるのABC』
基本情報
- 絵 文 H・Aレイ
- 訳 山下 明生
- 岩波書店
- 71ページ
『ひとまねこざるのABC』のあらすじ
ある日知りたがりやのジョージが黄色いおじさんの本を見ていると、中にはちっちゃな黒い線や印がたくさんあるのを見つけました。
ジョージはそれが何なのか知りたくなって、黄色いおじさんに聞くとおじさんは大きなんキャンバスに絵を描いて文字を教えてくれました。
ABCと順番に文字を教えてもらううちに「単語」を学ぶジョージ。
最後にはZまでしっかり学ぶことができました。
アルファベットを覚えやすい工夫
例えばAならAlligator(アリゲーター)を紹介しながら、ワニの口がAに似ていると教えてくれます。
BはBIRDで鳥の絵といっしょに紹介。
絵と一緒に頭に入るので、アルファベットの形を絵本を楽しんでいるうちに覚えられます。
すべてのアルファベットで大文字と小文字を紹介していて、Aはワニでしたが、aはりんごの切り口。そしてAppleというaのつく単語の紹介をしてくれています。
大文字しか教えてくれない絵本もありますが、この絵本はいっしょに両方教えてくれます。
単語もいっしょに教えてくれる
BでBIRDを紹介しつつ、青い鳥なのでBLUEという単語、くちばしのBILLという単語をいっしょに紹介。
しかも、辞書のようにBがつく単語を並べるだけではなくて、黄色い帽子のおじさんがジョージに語りかけながら説明してくれるので、お話として楽しめます。
単語が並んでいるだけだと、大人が子供を楽しませるように読まないと、ただただ単語を覚えるつまらない時間になりますが、この絵本ではストーリーを楽しみながらアルファベットを覚えられます。
ず〜っとアルファベットを紹介するだけじゃなくて、途中には休憩が入ります。
ABCまで覚えたら、ABCを使って作れる単語をおじさんが教えてくれました。
覚えたての文字を使ったらおつかいで失敗してしまう話はジョージらしいエピソードです。
現在NHK教育で放送されているアニメのジョージとは画風がちょっと違ってレトロな感じです。
個人的にはこちらの方が好きですが、アニメのジョージの絵とは違うのでアニメ版が好きな方は注意が必要です。
今回紹介したのは翻訳版ですが、CD付きの英語の原著も購入できます。
CDがついているものもあるので、しっかりとした本物の発音で勉強できます。
英語版と翻訳版の両方を買って比べながら勉強している人もいるようです。
1,700円くらいとなかなかの値段ですが、71ページのボリュームとしっかりした表紙で長く楽しめる絵本だと思います。
ひとまねこざるのABC /岩波書店/ハンス・アウグスト・レイ