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映画「プレーンズ(PLANES)」の感想(ネタバレあり)

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あの「カーズ」の世界観が今度は飛行機になって帰ってきました。主人公は、農薬散布機の飛行機で、夢は世界一周レースに出ることです。

ついに劇場公開されたので、さっそく映画館で観てきました。ネタバレありですので、内容を知りたくない方は見ないほうが良いと思います。

 

・あらすじ前半

2006年に作られたディズニーピクサースタジオの「カーズ」の世界観で、今度は飛行機が活躍する映画です。

農業用の農薬散布機のダスティは憧れの世界一周レースに出たいという夢がありました。そして、その夢に向かって練習をしていました。

世界一周レースの予選に出るのですが、周りからは農薬散布機とバカにされます。しかし、レースではなかなかの好成績をたたき出し、結果は5位です。しかし、5位だと予選通過にはなりませんでした。

地元に戻って農薬散布を続けていると、世界一周レースの大会の人がやってきて、4位の選手がドーピングで失格になったので、ダスティは4位に繰り上がり、世界一周レースに出られることになりました。

レースに出場できるのはうれしかったけど、このままでは勝てないと悟ったダスティは、街に住んでいるスキッパーという今は空を飛べないベテラン戦闘機の力を借りて、速く飛ぶ特訓をしてもらいます。

スキッパーのおかげで速くなることができましたが、ダスティには大きな弱点があることがわかりました。それは、「高所恐怖症」です。いつも低空ばかり飛んでいた農薬散布機なので、高いところを飛んだことがなかったのです。そのため、低く飛んで速く飛ぶ練習を積み重ねました。

 

・あらすじ後半

世界一周レースは想像以上に過酷なレースで最初はかなり後ろの方の順位でした。しかしその後、スキッパーの無線指示に従い、順位を上げながら、他の飛行機達とレース途中で友情を育んで行きます。

ダスティの順位は1位になりますが、農薬散布機が活躍することをおもしろく思わない、大会連続チャンピオンのリップスリンガーのチームの妨害にあい、太平洋上でGPSアンテナを失くしてしまい、そこでスキッパーが昔所属していた海軍に助けられました。

そこで知ったのは、スキッパーは実は歴戦の勇者ではなく、一度しか出撃していなかったという事実です。スキッパーの真実を知って動揺したダスティーは、燃料を給油してもらい、嵐の中をレースに復帰しますが、再び遭難して海で溺れていたところを助けられました。

翼やプロペラを損傷して、ダスティはレースを途中で断念しかけますが、レースを通じて友情を育んだ仲間たちから部品をもらって見事に復活します。

そしてペナルティを追いながらもレースに復帰したダスティはどんどん順位を上げ、ふたたび1位になるところまで追い上げますが、そこで連続チャンピオンのリップスリンガーに邪魔をされますが、仲間の死によって飛べなくなっていたスキッパーが再び空を飛んで助けに来てくれました。

最後はリップスリンガーとの一騎打ちになりますが、性能の差でなかなか追いつけないところを高所恐怖症を克服して、上空でいっきに追い上げダスティはレースに優勝することができました。

 

・実はピクサー映画ではない

ピクサーの映画には必ず最初に本編と違う短編映画が流れます。夏に放映された「モンスターズ・ユニバーシティ」のときにはリアルなCGを使った「傘」の恋物語りで、本編の前を楽しませてくれました。

しかし、今回は最初の短編映画もなく、スタッフロールの後におまけもありませんでした。

なんかピクサーらしくないと思っていたら、よくよく思い出すといつもは出てくるスタンドライトの「ルクソーJr」のピクサーロゴがありませんでした。

よくよく調べると、プレーンズはディズニーのスタジオで作られた映画で、ピクサーで作られたものではありませんでした。製作総指揮はピクサー映画で有名な「ジョン・ラセター」ですが、ピクサースタジオはプレーンズには関わっていないそうです。当初はビデオ映画になる予定が、急遽劇場公開になったそうで、海外ではすでにDVDが発売されていました。

by カエレバ

ディズニーファンだとなんとも思わないかもしれないですが、ぼくは「ディズニー映画」が好きなわけではなく、ディズニーに買収された「ピクサー映画」が好きなので気になっていました。だいたいピクサー映画は一年に一作ずつ発表していくという流れだったので、今回は夏にモンスターズ・ユニバーシティ、冬にプレーンズと立て続けの公開でおかしいと思っていましたが、ピクサーではなかったのですね。

 

・映画の感想

ストーリーが全体的に「カーズ」と「カーズ2」とかぶっている感じがして、新鮮味がありませんでした。世界が車から飛行機に変わっても結局話しの中心はカーズと同じく「レース」で、そのへんはもう少しひねりを加えて欲しかったところです。

ストーリー前半も説明がもう少し欲しい部分と、どうでも良いシーンのバランスが悪く見ていてちょっと飽きてしまいました。

レースが始まって、中盤くらいからやっと面白くなってきましたが、適役のリップスリンガーのテーマカラーが緑色というのも、なんとなくカーズに出てきたライトニングマックイーンのライバルで姑息な手を使う「チック・ヒックス」に似ていますし、ダスティの友達の給油トラックの「チャグ」もカーズのメーターとかぶってしまい、ダスティの教官役のスキッパーもカーズの「ドック・ハドソン」とかぶってしまい、キャラクターの個性が死んでしまっている感じがしました。

レースのスタートシーンも登場する飛行機の数が少ない感じがしましたし、ダスティが故障したときに知らないキャラクターが出てきたり、ツメが甘い感じもします。

全体的には楽しめるストーリーですが、どこか作り込みが甘いような、、、

見ていて「ピクサーがこんな仕事するかな?」と思いましたが、後で調べたらやっぱりピクサーじゃなかったです。

2015年にはダスティが今度は消防飛行機になる話の続編が公開されるようですが、次は観に行かないかな〜って思いました。

個人的にはレンタルで良いかもという映画です。飛行機が世界を旅するので、CGはきれいで楽しめますよ! 特にインドのタージマハールとヒマラヤの寺院はきれいでした。

この冬は映画館でプレーンズを観るお金でDVDを買って、モンスターズ・ユニバーシティを家で楽しむほうが良いかも。

by カエレバ

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