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京都旅行.11 豊臣秀吉、秀頼と関係が深い「豊国神社」「方広寺」

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1001体の千手観音が並べられている三十三間堂の周辺には、他にも観光地があり、血天井で有名な「養源院」や「京都国立博物館」もあります。

そして、豊臣秀吉が祭神として祀られている「豊国神社」と、豊臣家滅亡のきっかけになった「方広寺」もあるので、行ってみました。

 

 

・豊国神社

豊国神社とは豊臣秀吉を祀る神社です。もともと、豊臣秀吉は豊国神社の敷地に三十三間堂なども引き込み、巨大な寺社仏閣のテーマパークのようにして、豊臣の威光をしめしたかったようです。

豊国神社の境内には、豊臣秀吉の正室である北政所を祀る貞照神社もあります。

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ちょうど行った時には骨董市のようなものが開かれていました。神社の奥には入れなかったですが、伏見城の遺構と伝えられる唐門はすごくきれいで迫力があります。

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門には豊臣秀吉の家紋である桐の紋のついた提灯が飾られていました。元々、桐紋は天皇家の家紋で、菊紋に次ぐ紋でしたが、功績のあったものに天皇家から与えられたために、豊臣秀吉も使うことになったそうです。

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現在、内閣府でも同じ桐紋が使われているのは、明治時代に朝廷の政府ということで、桐紋を使い始めたからだそうです。

豊国神社は徳川幕府の時代には形見が狭かったそうです。そして、明治の時代になりようやく日の目を見ることができたそうです。

豊国神社の宝物館には豊臣秀吉のゆかりの品が収蔵されているのですが、時間がなかったので、となりの方広寺へいきました。

 

・方広寺

方広寺は豊臣秀吉が創建した寺で、もともとは19mの巨大な木造の大仏がありました。かつては巨大な寺域がありましたが、火災で消失してしまって5代目となる大仏も昭和48年に焼失してしまいました。

方広寺で有名な物は「鐘」です。

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徳川家康が関ヶ原の戦いで勝ったあと、まだ豊臣秀頼が生きていて、豊臣家に従う大名も多く、このままでは国が1つにまとまらないと思った徳川家康は豊臣家を滅ぼそうと考えます。1つの国に大きな勢力が2つあると争いのもとになるだけですからね。

そこで、出てくるのがこの方広寺の鐘。

関ヶ原の戦いのあとに、豊臣秀頼は豊臣秀吉の悲願であった方広寺の大仏の造影に着手しました。そして、ようやく大仏が完成して、鐘を取り付けたところで、当時、徳川家康の側近だった天海というお坊さんが鐘に書かれた文字を見つけました。

その文字とは「国家安康」「君臣豊楽」です。

「国家安康」は徳川家康の「家」と「康」を切り離して徳川家康を呪っている。そして、「君臣豊楽」は豊臣家を主君として楽しむという意味だろうと無理やり解釈して、徳川家康は豊臣秀頼に謝罪を要求します。

さすがに、こんな無理難題は相手も聞き入れませんでした。豊臣家もプライドがありますし、豊臣秀頼の周りのものも「いいがかりだ」と騒ぎます。

確かに、これは完全な言いがかりで、徳川家康もわかっていていいがかりをつけて、要するにケンカしたいだけなんです。

こうして、方広寺の「国家安康」「君臣豊楽」という文字が原因で大阪冬の陣、夏の陣へとつながっていき、豊臣家が滅ぶことになります。この鐘は今でも残っていて、鐘を見に行くとわかりやすく白く囲ってあります。

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方広寺で実際に鐘を見ると、「よくあんな細かい文字を見つけたな(笑」と思います。たぶん、それだけ必死に徳川家康も豊臣家への言いがかりをつけたかったのだと思います。

個人的な推測ですが、家康もこの時点でかなり高齢でしたので、自分が生きているうちに豊臣家を滅ぼすために急いでいたのだと思います。すでに天下はほぼ徳川のものになりましたが、自分が死んで2代将軍の徳川秀忠と豊臣家が実際に戦ったらどうなるかわかりません。

徳川秀忠は38,000の兵を率いていたのに、2500の兵で守る真田昌幸、幸村親子に足止めを食らって関が原に間に合わなかったのですから、そういうところからいざ戦になったら離れる武将も多いかもしれません。

そういう意味でも、この後の大阪冬の陣、大阪夏の陣では高齢の徳川家康がわざわざ戦地に赴いて戦ったのでしょう。そして、そこまで考えていたからこそ、早めにいちゃもんをつけて豊臣家とケンカをしたかったのかもしれません。

と、そんなことまで考えさせられる、豊臣家の反映と衰退の象徴のような「豊国神社」と「方広寺」おすすめです。

ちなみに、方広寺の鐘が有名で鐘ばかり見てしまいましたが、天井に描かれた絵もすばらしいので、見てみてください。

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by カエレバ

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