三十三間堂は京都国立博物館のすぐ近くにあります。ここは、たしか中学生の頃に修学旅行で来たと思いますが、もう一度来てみたくて寄ってみました。
・三十三間堂とは
三十三間堂は平清盛から後白河上皇へプレゼントした建物です。お堂の中は、真ん中に大きな国宝の千手観音とほぼ人間と同じくらいの大きさの千手観音が全部で1001体並べられています。
三十三間堂という名前は柱と柱の間が33あるので、三十三間堂と名づけられました。ここで行われる通し矢も有名です。
・チケットを買って中へ
入り口は大きな塀で囲まれていて、門の下にチケット売り場があるので、そこでチケットを購入して中に入ります。
門を抜けると右手に大きなお堂が見えますが、これが三十三間堂です。
ここで、靴を脱いで建物の中へ入ります。
・仏像の多さに圧倒
中に入ってびっくりしました。細長い建物の奥の奥までびっしりと仏像が並んでいます。ひな壇になっていて、10列くらいの列がずっと奥までずらっと並んでいる景色は圧巻です。
大河ドラマでは三十三間堂を平清盛に建ててもらった後白河上皇は飛び回って喜んでいたらしいですが、これは驚くと思います。当時、これだけのものを作ることができる平清盛の権力のすごさを改めて実感しました。
ここは一度火災で焼けてしまったことがあるらしいのですが、そのときになんとか仏像は運び出すことができたようです。これだけの仏像失わなくて本当によかったと思いました。今は地震が怖いですが地震対策でちゃんと仏像は床に固定されているのか心配になりました。
千手観音もすごくて圧倒されますが、千手観音の手前に置かれている木造も素晴らしいです。入り口から一番近いところには「風神」「雷神」の像がありますが、どちらの像も力強く躍動的です。こういうものには詳しくないですが、思わず見入ってしまいました。
特に筋肉の造形が素晴らしく、この像のモデルになった人はものすごい筋骨隆々の人だったのでしょう。木造を見ていて思ったのですが、ほとんどの顔が丸く力強く、がっしりとした鼻をしていました。
当時はこういう顔の人が多かったのか、こういう顔に憧れている人が多かったのでしょうか? とにかくどれも素晴らしい像ばかりです。時間があれば1時間でも2時間でもいられると思います。
28体の観音28部衆像も素晴らしいです。千手観音とその信者をまもるという神々でインド起源のものが多いらしく、神秘的な雰囲気のものが多いです。目にはよりリアルな雰囲気を出すために「玉眼」といって水晶をはめ込んであるのですが、近くで見ると確かに目に力が宿っているように感じます。
1001体もの千手観音がありますが、よく見るとすべて違う顔つきをしています。どれか必ず1体は自分に似た顔の像があるとも言われています。
三十三間堂は想像以上に感動しました。時間をかけてゆっくりと見ていたので、腰が痛くなってしまったほどです。できれば椅子などがあれば休憩しながらゆっくり見れたと思うのですが。修学旅行生や団体客がいなくて、ゆっくり見れてよかったです。
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