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「結局仕組みを作った人が勝っている 荒濱一 高橋学」の書評と感想

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 この本は新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている―自動収入を永続化する9つの「思考」 (知恵の森文庫)という本の続編にあたるもので、本に出てきた人たちがその後も継続的に収入をあげられているかということまで踏み込んで取材しています。

 新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っているを読んだときは、自分もまだサラリーマンだったため「あ〜こんな稼ぎ方があるんだな」と思いながら、何か自分が独立するときのヒントになるようなモノがないかと思って読んでいたくらいですが、独立してあとに本屋で見かけたときにその後が書かれていると書いてあり興味があって購入しました。

 

 

◆著者の紹介

 著者は高校教師をしたあと、タイやインドで広告関係で働き、ライター、コピーライターになった「荒濱一」さんと、幼少期に社会主義全盛のロシアで過ごしライターになった「高橋学」さんの共著です。

 

◆本の概要

 この本ではさまざまな収益をあげる「仕組み」を作った人を紹介しています。「仕組み」とはできるだけ自分が動かずに受け取れる収益を出す方法のことで、ビジネスオーナーや大家さん、投資家、サイトオーナー、特許保有者などが出てきます。もともとお金持ちだった人などは排除して、裸一貫から稼ぐ仕組みを作った人しかとりあげていないので、その行動や考え方は今後独立したいと思っている人に参考になるものだと思います。

 不動産の大家さんとして仕組みを作った方は、最初は競売物件を入札しその後は数を増やしていって、現在では不動産関係のサイトのオーナーであり、関係団体の代表も勤めているようです。

 この本の面白いところが、多くの人の稼ぐ仕組みを取材して、その後も追加で取材し、継続して稼げているかどうか調査しているところです。

 1人を除いて全員が最初の仕組みよりもパワーアップした仕組みを作り上げているところがすごいです。

 業種は「インターネットビジネス」「情報起業」「ビジネスオーナー」「投資」「発明」となっていて、それぞれかなり具体的にビジネスの核心や仕組みの詳細についてまだ教えてくれています。

 投資した飲食店をコンサルしてコンサル料と投資金額の回収など2重の仕掛けや、駐車場紹介サイトが手数料をもらう仕組みや駐車場のサイトを作ってあげてそれが自分のSEOになって返ってくる話しなど今後参考にできそうなものばかりです。

 

◆本の産まれた背景

 この本は著者がふと「仕組みを作った人が儲けている」んじゃないかと思って調べたことが発端になっているそうです。

 実際に、現在そういった仕組みをつくろうしている人は多いですし、仕組みを作った人が儲けているのも現実なので、そういった社会の変化を察知した作品でしょう。

 

◆気付き

 仕組みの内容もすごいですが、ここに出てくる人の「行動力」の凄さが一番大事なんじゃないかと思いました。公衆電話のカード受け口の掃除をする装置を作った人は思いついた次の日には特許庁に行っています。みんな行動力が半端ないです。

 考えることは考えるけどなかなか行動に移せないというのが成功できる人間とできない人間の大きな違いなんじゃないでしょうか。

 

◆こういう人におすすめ

 今後独立をしようと考えているという人にはかなりおすすめです。具体的な事例が載っているので、必ず自分のビジネスで参考になることがあると思います。

 「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで感銘を受けたけど、何をしたいかわからないという人にもおすすめです。というのもここで紹介されている仕組みの大半が少ない資本でできて、誰にでもでき、時間がない人でも効果的に稼ぐヒントが隠されているので、ぜひ読んでみると良いと思います。

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