ブログを運営していて、アクセスは伸びてくるけど、なかなかお金につながらなくてやきもきするときってないですか?
本当に趣味でやっているなら良いのですが、やはりブログでお金を稼ぐことが1番ではなくても目的の中に入っている場合、成果が出ないと焦るでしょう。
そんなときには『ブログ飯』を読んで、ブログで生活するために大切なことを学んでみてはどうでしょう?
ブログ飯とは?
ブログ飯とは、ブログで生きることを決めて実際にブログの収入で生活している「染谷昌利」さんの本です。
「ブログ飯」とは、お笑い芸人の「笑い飯」の「笑いで飯を食う」という名前からヒントを得たタイトルだそうです。
細かいテクニックが書かれている本ではなく、著者が実際に成功した内容、そしてブログから収益をあげて生活していくために本当に必要なことが書かれています。
この本は、2013年に出版された古い本ですが、未だにブロガー界隈で人気の本で、著名ブロガーの方もおすすめ本として紹介しています。
実際に自分は「マナブログ」でこの本を勧めていて購入の決意をしました。
ブログ運営に行き詰まりを感じて、悩んでいた時期に読むことで、ブログ運営で「本当に大切なことは何か」を明確にしてもらえました。
まずは1つの成功
染谷さんは、最初はサラリーマンをしながらのブログ運営をしていて、意を決して独立しました。
ブログ歴は7年くらいあったのに、1年近く収益が伸び悩むという状況で追い込まれることに。
そんなときに、ソニーのAndroidスマホ「エクスペディア」の使い方を徹底的に解説したブログでグーグルアドセンスでの収益が上がり成長の波に乗れました。
ここから染谷さんは、このエクスペディアの解説ブログで、
- 新しい商品、サービスを
- 誰よりも早く
- 誰よりも詳しく多くの情報を紹介
という成功パターンを得て、その後はその成功パターンで同じように展開することで、新しい成功パターンを生み出し、成長していきました。
まずは、自分なりの成功パターンを1つでも掴み、その後は、別のブログで再現して、検証していく成功パターンを増やすということが大切だと説明しています。
何のために書くのか目的を決める
ブログ飯では「何のために書くのか?」の必要性を説いています。
この記事を書くときに「とりあえずブログ飯という本を紹介しよう」と思って書くと、ありきたりな文章になってしまいます。
しかし、「ブログ飯を読んで、実際に自分がブログ運営に役に立った内容を紹介して、読者のブログを成功させる」という目的にすると、「誰に何をさせたいか」がはっきりして、記事の価値が上がります。
本書では、読者が求めているものは、
- 自分自身のためになる情報
- 自分自身のためになる知識
- おもしろい話
なので、ただ本を紹介するよりも、読者のブログを成功させるとした方が、より目的が明確になるので、文章が書きやすくなります。
お金を使う体験
染谷さんは、ブログで少しでも利益が出たら、最初はどんどんお金を使うように勧めています。
ブログでお金を稼ぐための手段の一つに、ブログで物を売る「アフィリエイト」がありますが、売るためには自分で物を買うという体験が必要だからです。
お金を実際に使うことで、
- なぜこの商品を買おうと思ったか
- 購入に踏み切れないポイントはどこか
- お金を払うことで得られる対価は何か
など、購入検討者の気持ちがわかります。
購入する人の気持ちがわからないと、何に悩んでいるのかわからないので、どういう言葉が相手に響くのか、買う前にどういう情報が欲しいのかを記事に入れられないですよね。
お金を使うことで、買う人の気持ちがわかり、商品が売れて、またお金が使えるようになる好循環が産まれます。
実際に自宅のグローバルの包丁を研ぐために、砥石を書いたくなって、検討していた「刃の黒幕」という砥石でグローバル包丁が研げるのか買う前に調べました。
最終的には研げるということがわかり、それが購入前の心の壁になっていたので、その後はすぐに購入しました。
人と違った捉え方をする
日常を人と違った角度で捉えることで、新しいアイデアが浮かんだり、面白い文章が書けるようになると書かれています。
お笑い芸人のエピソードトークは、そのお笑い芸人の日常が面白いのではなくて、日常を違った角度で面白く見ているから。
アメトーークの「立ちトーク」の回では、普通の日常なのに、上手に笑える話にしている芸人さんに毎回感心します。
人と違った発想、物事の捉え方をすることで、競争に巻き込まれないような戦い方を身につけられます。
ちなみに、有名なビジネス書で戦いで血だらけになった海「レッドオーシャン」ではなく、競争のない海「ブルーオーシャン」という言葉が流行りましたが、ブルーオーシャンは実際は探すものではなく、自分で新しく作るものだそうです。
リサーチが大切
商品を販売するときにリサーチがしっかりできれば、どんな人にアプローチすれば良いかが明確になり、販売しやすくなるそうです。
収益を左右する3つのリサーチとして、
- 自分と自分の売りたい商品のリサーチ
- マーケットのリサーチ
- 売る想定の人物像のリサーチ
が必要だと書かれています。
商品のリサーチの中で役に立つのが、実際に店で販売員さんの話を聞くこと。
販売員さんとの話のなかで「この商品ほしいな」と自分が思ったときの言葉が、そのままセールストークの文章に使えるからです。
ブログの損切り
成果が出ないものに時間をかけるのは無駄ですので、そういうときの対応として損切りを提案しています。
損切りする状況としては、
- 1年以上運営
- 1日500PV以下
- 毎月の収益5万円以下
を例に上げています。
ここには書かれていませんが、最近良く言われている「100記事」も追加すると良いでしょう。
毎日1記事追加していけば、3ヶ月で約100記事になりますが、そこまでやっても成果が出ないということは、何かしら間違っているということ。
そういう場合には、完全に放置するか、情報を補完してブログを完成させてから手を引く。
そして、目標値に達しない理由を考え、何かしら成果が上がっているポイントがあれば、それを抽出してそのパターンでブログを作る。
まとめ:時代によってあせない知識
ブログ飯では「SEO」(検索エンジン最適化 主にグーグルの検索に上位表示されるためのテクニック)はほぼ出てきません。
最初から最後まで本書の中で言っていることは、
- 自分の強みを見つめる
- 読者のことを考え、ためになることをする
ということです。
SEOというのは、グーグルの仕様に振り回される技術です。
せっかく身につけてもグーグルが仕様を変えれば、覚えたことは陳腐化して、また新しい知識、技術を身に着けないといけなくなります。
グーグルも小手先のテクニックを身につけるよりも「検索者のためになることをする」ことを推奨しています。
本書で書かれていることは、まさにそのことで、記事を読んでくれる「読者」に焦点を絞り、読者のための記事を書くことで、自然と利益がついてくることを書いています。
知識がすぐに使えなくなるネット業界で、発売から5年経っても愛されている理由がわかりました。