「来年は子供が小学校に行くから時計を読めるようにしなきゃ」と思う親は多いと思います。
実は我が家も同じ状況。
あと1年したら長男が小学生になるので、時計が読めるようになって欲しいと思ってあれこれ試行錯誤しています。
そんなときに見つけた絵本が「いまなんじ?」でした。
絵本『いまなんじ?』
基本情報
- 文 絵 松成真理子
- 学研おはなし絵本
『いまなんじ?』のあらすじ
お話の主人公はお兄ちゃんの「ぼく」。
毎朝お母さんや妹に起こしてもらっています。
ぼくはおじいちゃんが畑に行くときに持っていく「腕時計」が大好き。
ある日、おじいちゃんが自分の腕時計と、ぼくの目覚まし時計を交換してくれました。
腕時計を手につけてぼくは大喜び。
でも腕時計はかっこいいけど、肝心の時間は読めない。
妹に「いまなんじ?」と聞かれて、適当に3時と答えてしまうぼく。
おやつの時間だと思ってお母さんのところに行く妹ですが、実際はまだ朝なのでおやつはもらえません。
妹は「おじいちゃんのとけいが うそついた」と泣き出してしまいました。
自分も泣きたくなっておじいちゃんのいる畑に行くと、おじいちゃんが時間を教えてくれました。
おじいちゃんが時計を見て、12時にお昼ご飯を食べ、3時にはおやつを食べて楽しく過ごせました。
時間の学び方は書かれていない
この絵本は「いまなんじ?」というタイトルですが、時間の読み方を教えてくれる絵本ではありません。
時計や時間にまつわる「ぼく」の日常のお話です。
時計を読むためのテキストにはならないので、注意してください。
時計を読む動機づけになる
ストーリー前半は、腕時計がかっこよくて大好きだけど、時計は読めないぼくがいます。
後半はおじいちゃんが時計を読んでくれて、いっしょにご飯やおやつを食べるシーンが出てきます。
後半を読むと「時計を読めると楽しそうだな」と子供に印象づけることができそうな内容でした。
「時計が読めない」→「落ち込む」→「時間がわかると楽しい」という展開で、子供のやる気を引き出してくれそうです。
この絵本では時間を読む方法は身につかないので、時間を読むことを教える前の動機づけとして読むと良さそうでした。
時間がわかると楽しい!」と思ってもらうには良い絵本です。