Word Pressでブログをいくつか運営しているのですが、たくさん運営しているとそれなりに手間がかかって面倒です。
ブログの場合は記事の更新も大変ですし。
そこで、思い切って一つのWord Pressのブログをもう一つのWord Pressのサイトに完全に引越しすることにしました。
記事単位での引越しもできるので、その方法も合わせて紹介します。
ブログ記事引越しの目的
今回、ブログの記事を別のブログに移動させる目的はいくつかあります。
- ドメイン代の節約
- ブログの更新の手間削減
- ブログのメンテナンスの手間削減
という3つの理由です。
いくつもブログを運営していると「これ、わざわざ別で運営してなくても〇〇ブログの中にいれちゃえば良いんじゃない?」というものが出てきます。
ブログを統合すればドメイン代も節約できますし。
年間2,000円ほどとはいえ、いっしょにした方がドメイン代も少なければ少ない方が良いです。
情報が完結するサイトなら良いですが、ブログという形式で作ると常に情報を更新していかなくてはいけません。
今回の移動は、
移動元:レビュー専用ブログ
⇓
移動先:雑記ブログ
という感じなので、雑記ブログの中にレビューブログを入れてしまえば更新が楽になります。
レビューブログを雑記ブログの中に入れてしまった方が「今年買った生活に役立つ雑貨10選」などのまとめ記事を書いたときに、リンクを貼りやすいですし。
ブログが複数あるとメンテナンスやデザイン、セキュリティのことなども負担が増えるので、今回記事の引越しというよりは、2つのブログを一つのブログに統合するような作業です。
途中、個別記事の引越し方法も紹介しながら説明していきます。
今回の作業で参考にしたサイトはこちら。
記事引越しの作業手順
作業をしていく前に作業の流れを頭の中に入れておいた方が良いので、説明します。
- 移動元、移動先のデータのバックアップ
- 移動元ブログにプラグインを入れる
- 移動元ブログにカテゴリーを作って移動対象の記事をまとめる
- 移動元ブログから記事をエクスポート(抽出)
- 移動先ブログに記事をインポート(注入)
- 移動元ブログの記事を非公開設定
- 移動元ブログから移動先ブログへリダイレクト
- サーチコンソールで設定
- 内部リンクの修正
- アクセスが移動したのを確認したら移動元を完全に削除
基本的には「移動元」ブログでの作業が多いです。
記事を移動させてからは「移動先」ブログでの作業が増えていきます。
1.移動元、移動先のデータのバックアップ
最初に何かあっても良いようにバックアップを取っておきましょう。
Xサーバーは簡単にバックアップを取ることができます。
まずはエックスサーバーにログインし、
「サーバーパネル」→「アカウント」→「バックアップ」
をクリックします。
すると管理しているドメイン一覧が出てくるので、移動元、移動先の両方のデータをダウンロードすればOKです。
エックスサーバーは自動でバックアップをとってくれるサービスがあるのですが、復元するときは有料になるので、大きな作業をする前に手動でバックアップをとっておくと良いです。
2.移動元ブログにプラグインを入れる
次に移動元のブログにプラグインを入れます。
Word Pressの管理画面を開き、
「プラグイン」→「新規追加」で「DeMomentSomTres Export」を検索してインストール&有効化。
この画面はスキップして問題ないです。
有効化したら「ツール」→「DeMomentSomTres Export」で管理画面を開きます。
3.移動元ブログから記事をエクスポート(抽出)
エクスポートする内容を選ぶことができます。
- すべてのコンテンツ
- 投稿
- 固定ページ
- メディア
今回は記事をすべて移動したかったので
- 「投稿」
- カテゴリー「すべて」
でファイルをダウンロードしました。
画面下の「Choose if content is paged」は長くなったをページ分割して数ページにわたって表示していた場合、その状態を引き続くかどうかという内容。
引き継ぐ場合は「Paginetion」をクリックしてください。分割ページがない場合は特に気にしなくても良いです。
「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックすると、データがダウンロードされます。
4.移動元ブログにカテゴリーを作って移動対象の記事をまとめる
今回はすべての投稿を引越しするので設定が簡単でしたが、特定の記事だけを引越ししたい場合は下記の作業をすると良いです。
- 「エクスポート」など移動したい記事を入れるカテゴリーを作る
- 移動したい記事のカテゴリーをすべて「エクスポート」に移動
- カテゴリーで「エクスポート」を指定してダウンロード
とすれば問題なく移動できます。
ただし記事の「permalink」がカテゴリーに紐付いているとpermalinkが変わってしまうので、その際には注意が必要です。
ちなみに、プラグイン「DeMomentSomTres Export」を使わなくてもエクスポートはできるのですが「DeMomentSomTres Export」を使うとアイキャッチ画像もいっしょにエクスポートしてくれるので便利です。
移動後にすべてアイキャッチ画像を設定しなおす作業がなくなるので、記事が大量にある場合はかなり作業時間が短縮されます。
5.移動先ブログに記事をインポート(注入)
次に移動先のブログに記事を入れていきます。
「Word Pressの管理画面」→「ツール」→「インポート」を開く。
Word Pressからエクスポートしたので「Word Press」→「今すぐインストール」。
インストールが完了すると「インポーターの実行」が出てくるのでクリック。
次に先程、元のブログからエクスポートしたファイルをアップロードする画面になるので「ファイルを選択」→「ファイルをアップロードしてインポート」をクリック。
次にインポートの設定画面が出てきます。
ここでは「投稿者」の設定をします。
移動元の記事の投稿者をそのまま使うか、新しい投稿者を作るか、移動先の投稿者にするかを選んでください。
最後に「添付ファイルのインポート」をチェックして「実行」をクリック。
、、、なぜかエラー発生。
普通はこれで完了するのですが、なぜかエラー表示が出てきました。
しかし、移動先のブログをチェックすると、ちゃんと表示されていました。
とりあえずはそのまま作業を続けていきます。
6.移動先ブログのチェック
記事の移動が完了したので、簡単に移動先のブログの記事をチェックしていきましょう。
チェックする内容は、
- 画像が表示されているか
- アイキャッチが表示されているか
など。
リンク切れチェックは後でやるので、とりあえずはここまでのチェックです。
記事が移動できているようだったら、次の作業に移ります。
ちなみに移動したあとの記事の構造は以下のようになっていました。
permalink、URL
移動元のブログも移動先のブログもpermalinkの設定が、
「https://neobp.net/個別記事のpermalink」だったので、移動先の記事も頭のURlが変わっただけで、構造はそのままでした。
permalinkの構造が違っていると移動後に不都合が起きるかもしれません。
揃っていたほうが移動は簡単です。
リダイレクト後に記事ごとに確認しましたが、元の記事を見ると移動先のブログのトップページではなく、ちゃんと同じ記事に移動しました。
permalinkの構造が同じだときれいに飛ばしてくれます。
カテゴリー
移動元の記事は元のカテゴリーと同じカテゴリーを作って入っていました。
「おでかけ用品」などもともとなかったカテゴリーは新しく作られ、「DIY」などの両方のブログで同じ名前だったカテゴリーは、既存のカテゴリーの中に記事が移動していきました。
記事移動後の時間があるときにカテゴリー整理をしましょう。
7.移動元ブログの記事を非公開設定
このままだと「移動元ブログ」「移動先ブログ」の2つのブログに同じ記事が残ってしまいます。
その状態だとグーグルの検索エンジンから悪い評価を受けてしまう可能性があるので、移動元の記事を非公開にします。
移動元のWord Pressの管理画面から「投稿」→「投稿一覧」→「クイック編集」で「非公開」をチェックします。
これで元の記事は表示されなくなります。
表示されなくなってもグーグルの検索エンジンはまだ気がついていないので、そのまま検索から非公開になった記事へアクセスを送り込んできます。
そこで、そのアクセスを移動先のブログに転送する作業をしていきます。
失敗例
ちなみに、ぼくは間違えて「リダイレクト設定」→「記事の非公開」という手順で作業をしてしまいました。
理由としては、先にリダイレクトした方がアクセスが無駄にならないから。
でも、ブログ全体をリダイレクトしてしまったので、そもそも非公開設定するためにWordPressにログインすることすらできなくなってしまいました。
急いでリダイレクトを解除したのですが、なぜか毎回転送されてしまいました。
リダイレクト解除して時間がたっても何回やっても転送されて元のブログにたどり着けない。
最終的にブラウザを変えることで元のブログにたどり着くことができました。
以上、失敗例でした。
8.移動元ブログから移動先ブログへリダイレクト
今回は、
- Xサーバー利用
- すべての記事を移動
だったのでリダイレクトの設定はとても簡単でした。
Xサーバーのサーバー管理画面から「サイト転送設定」を開きます。
あとは移動元のブログを選んで「リダイレクト先」に移動先のブログのURLを入れれば完了です。
元のブログの全記事をリダイレクトする設定は簡単でした。
個別のページを設定する場合は、一つひとつ記事を指定していきます。
個別記事の場合は、こちらが参考になるかもしれません。
9.内部リンクの修正
次に内部リンクの修正をしていきます。
使うのは「Broken Link Checker」というプラグイン。
インストールして有効化すると管理画面でリンク切れのチェックができるようになります。
自動的にブログをスキャンしてくれるので、あとはスキャンして出てきたリンク切れページを修正していくだけです。
10.アクセスが移動したのを確認したら移動元を完全に削除
最後に移動元の記事の検索からの流入が完全になくなったら記事やブログそのものを消去します。
個別記事の場合は「非公開」だけで十分だと思いますが、ブログの全記事を移動させている場合は、ブログ自体を削除すればドメインも解約できるので節約になります。
「グーグルアナリティクス」では実際に来たアクセスを測定するため、リダイレクト設定した時点でアクセスはなくなります。
そのため、「サーチコンソール」でアクセスの流入をチェックしましょう。
リダイレクトしているので、だんだん検索からのアクセスが減っていき、最終的には0になります。
0になったら削除しましょう。
まとめ
この作業も「いつかやらなきゃ」と思っていながら、ずっとやっていなかった作業でした。
やってみると作業自体は3時間くらいで完了する作業でした。
迷っているならさっさとやったほうが良いと気が付きました。
まずは動いてみることが大切なんですね。