東京圏で「空き家」が増加しているようです。
「東京圏で空き家が増加、45年間で15倍に、空き家率は千葉県が最高」
http://news.ameba.jp/20130611-795/
この記事を読むと、東京圏の空き家は2008年には45年まえのおよそ15倍の186万戸に達したそうです。東京圏の空き家は1963年に約12万戸でそこから増加し、2008年には11.2%に達したとのこと。さらに、東京圏の人口は2015年の3590万人をピークに減少するとのこと。
まあ、日本全体の人口が減っているので当たり前だとは思いますが。
なんで、186万戸もの空き家があるのに新しく家を建てるのでしょう?
不思議です。
そんなに空き家があって所有者は何をしているのでしょう?
不動産の仕事をしていたときに入居率が30%くらいしかないアパートがありました。10部屋あっても3部屋しか埋まっていないのです。
そんなアパートの大家さんはかなり大変だろうと思って一生懸命いろんな提案をしていましたが、実際には大家さんは対して大変じゃなかったようです。
と、いうのも大家さんはかなり昔に建てたアパートなので、借金はとっくの昔に返済していて、3部屋でも固定資産税などは十分に払えるくらいの家賃は入ってきます。
家賃を生活のあてにしていない人で、ちょっとお小遣いがあれば良いかなという感じのアパート経営だったので十分やっていけていました。
実際、そんな大家さんは多いと思います。
だから東京圏で空き家が186万戸もあるのではないでしょうか?
しかし、そんな大家さんが代替わりしてその息子とかがアパートを継いだ場合、本気になって部屋を埋めようと家賃を下げて入居率をあげようとして来た場合に苦しむのが、ぎりぎりでやっている大家さんです。
サラリーマン大家さんが流行ったのですが、その波に飲まれてぎりぎりの返済でやっている人と、親からもらって返済に困っていない人が本気で戦ったら、サラリーマン大家さんは負けてしまうと思います。
今度、新しく大家業に参入しようと思っている人は考えないといけないですね。