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「裁判長!ここは懲役4年でどうすか?」 北尾トロ の書評

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「裁判長!ここは懲役4年でどうすか?」は確かバナナマンの設楽が主演で映画化されていて気になっていた作品ですが、この前ブックオフに行ったときにたまたま100円コーナーで見かけたので旅行のときの待ち時間に読もうと思って買ってみました。

裁判の傍聴は誰でも出来ることは知っていたので、興味はありました。

この本は、裁判を傍聴したした作者の雑誌のコラムを集めた本で、特に大きな事件を追いかけて行く訳ではなく、いろんな裁判を見て面白おかしく分析している作品で最初は単なる興味本位で人の事件を覗きに行くような趣味の悪さも感じましたが、実際に最後まで読んで行くと多少裁判を傍聴する人の必要性も感じられました。

裁判を傍聴することが出来ることは国民の権利であり、傍聴することによって閉鎖的な裁判というシステムが衆人の監視下に置かれ公平な裁判を促す効果もあるんだと気がつかされました。

まあ、この本には最初っからそんな趣旨はなくただの興味本位で裁判の傍聴をしていただけでした。

この本を読んでいると、普通の人が事件や事件に巻き込まれてしまったり、ときには被告になって裁判所にいたりする話がよく出てくるので少し怖さも感じます。

真面目に会社に何十年も勤めるような人が、たまたま不幸が重なって人生の歯車が狂い始め、最終的に犯罪を犯してしまったり、交通事故の裁判では本当に普通の人が加害者、被害者となって裁判で争ったり、読んでいると改めて交通事故には気をつけようと思いました。

難しい用語や難しい話はないので裁判の傍聴に興味がある人は、簡単に3~4時間くらいで簡単に読めてしまう本ですし、中古で安く売っていたりするのでぜひ読んでみると良いと思います。

それに、裁判員制度ができ普通の人でも裁判に行くことが出てきましたが、この本を読んでいると普通の民間人が初めて裁判に行くと冷静な判断が出来なさそうな怖さもあります。

作者も傍聴し始めのころは被告の泣いたりする演技に騙されてしまったりしていますし、刑事事件では検察や弁護士など立場が違えば主張が違ってきます。

人の気持ちが全く介入しない裁判も気持ち悪くて嫌ですが、一般人が参加することによって感情に流されやすい裁判が増えるのではと思い危惧してますので、裁判員制度で裁判員になる人は一度この本を読むとなんとなくわかりやすくて良いかなと思いました。

 

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