子供が産まれてから化学調味料のことが気になって 、その中で使うのを辞めたのが「だしの素」でした。
だしの素を使うのを辞めて最終的に行き着いたのが「粉だし」です。
慣れてしまうと意外と簡単で、15分もあれば作れるようになります。
一度作ってしまえば味噌汁を作るときもさっと使えて便利です。
そんな「粉だし」の作り方、使い方などを紹介します!
化学調味料を減らした理由
我が家では基本の料理に使う調味料から化学調味料を減らしています。今ではほとんど使っていませんし、料理にもレトルトを使うことはほぼありません。
なぜ化学調味料を無くそうと思ったかというと「子供」です。
特にアレルギーがあったからというわけではないのですが、子供が産まれてから夫婦で生活の中のいろいろなものを見直して、その中の一つが化学調味料でした。
専門家ではないので、化学調味料が体に悪いかどうかというのはよくわからないままです。
しかし、夫婦で勉強しているうちに気になったのが「化学調味料に含まれる塩分」と「複合して使った結果は保証してない」ということです。
化学調味料に使われる素材の中に「アミノ酸」があります。「うまみ成分」の素になるもので、味の素はアミノ酸を使っています。
しかし、アミノ酸を使っているものは塩分を足しているものが多いです。だしの素にも塩分が入っていますし、その他の化学調味料の中にも塩分が入っていることが多いです。
塩分のとりすぎは体に悪いというのはわかります。
調味料の原料をシンプルにして、塩分は自分がどれくらい入れたかわかるようにしたいと思ったのが一つ目の理由です。
もう一つの理由が「化学調味料は複合して使った結果までは保証していない」ということです。
「化学調味料には安全に関して基準や審査があるので大丈夫でしょ」と思っていました。しかし、元食品添加物のセールスマンだった著者が書いた本「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」を読むと、安全基準はあるけど、それは単体として使った場合で、複合で使った安全基準は誰もわからないと書いてありました。
コンビニ弁当ばかり食べていると体調不良になるという話もありますが、複合的に大量の食品添加物を摂取しているから、なんらかの異常が発生しているのかもしれません。
まあ、一口食べただけで死ぬようなものではないので、我が家では「子供に化学調味料が入ったものは一切食べさせない!」というルールではなく、なるべくいつのもの生活の中には入れないようにしています。
あとは、親として「本物の味を知って欲しい」という思いがあります。
子供が大きくなったときに「かつおだしの味」=「味の素」になって欲しくないから、小さいうちは化学調味料ではない本物の味で育てるつもりです。
粉だしにした理由
化学調味料を使わないダシの取り方は「茹でてダシを取る」「水からダシを取る」などのいろんな方法がありますが我が家は「粉だし」にしました。
粉だしとは、ダシになる原料を細かく砕いたものです。
スーパーでも「だしパック」として売られていたりします。
茹でてダシを取ったり、だしパックをボトルに入れて冷蔵保存して水から出しても良いのですが、そうなるとダシを取ったあとの「ダシガラ」が気になります。
ネットで検索すれば、ダシを取ったあとの鰹節や昆布のレシピがたくさん出てきますが、ダシガラをもう一度料理するのは面倒くさい。でも、ダシガラを捨てるのも持った無い。
そこで、ダシを丸ごと食べることができる「粉だし」にしました。
粉だしの作り方
材料は何でも良いのですが、我が家では「昆布」「鰹節」「合わせ節」を使っています。
step
1昆布を粉にする
まずは昆布を平べったいお皿に重ならないように並べます。
そして電子レンジに入れて600Wで10秒。
パチパチと音がして煙が出てくるので、様子を見て燃えそうなら途中でも止めましょう。
いつもだいたい「600W10秒 × 2」くらいでやっています。
すると、こんな感じで乾燥していた昆布の水分がさらになくなります。
そのままミルに入れて砕いても良いですが、小さくしておくと作業が早くなります。
乾燥しているので、手で折ると簡単に砕けます。
後はミルに入れて粉砕して粉にします。
ミキサーやジューサーにミルが付いているものだと、一つで二役として使えて場所を取らずに便利です。
step
2鰹節を粉にする
次は昆布を粉にした容器にそのまま鰹節を突っ込んで、ミルで粉にしていきます。
粉にした昆布を一度別の容器に移しても良いのですが、もし一度に入るならそのままにしたほうが昆布と鰹節がしっかり混ざっておすすめです。
step
3合わせ節を粉にする
最後に「サバ」「イワシ」を使った「合わせ節」粉にします。
ガラスの容器に入れてフタをしてしっかり混ぜましょう。
セラーメイトのガラス容器はシンプルでかっこよくて、重ねて収納できるのでおすすめ。
最後に乾燥剤と小さなスプーンを入れて終わりです。
乾燥剤は珪藻土の「soil」を使っています。
ダイソーやセリアなどの100均で売られている短い木のスプーンは、小さな容器にも入れることができて便利。
フタをしたら、冷蔵庫に入れて保存します。
賞味期限はわかりませんが、乾燥して保冷しているので結構大丈夫です。
我が家では1ヶ月以内くらいで大体使い切っています。
粉だしの材料、分量
今回の材料と分量は、
昆布:鰹節:合わせ節 = 2:1:2
くらいの分量です。
分量ははっきり言って適当ですが、昆布と合わせ節が安いので多め、鰹節は高いので少なめという感じで使っています。
煮干しを入れて作ったこともありますが、頭と内臓を取らないと苦味が出てしまい、頭と内蔵を取るともったいないので、使うのを辞めました。
鰹節の香りが好きな人は鰹節を多めに入れたり、海苔を入れてみたり、好きな材料で自分の好きに作れるのが、粉だしを家庭で作る魅力です。
粉だしの使い方
我が家ではもっぱら味噌汁に使うので、味噌汁での使い方を説明します。
- 味噌汁用の具材を用意
- 具材を煮込む
- 具が柔らかくなったら火を止める
- 味噌を入れる
- 粉だしを入れて混ぜる
普通の味噌汁と同じ作り方で、最後に粉だしを入れるだけ。
水1リットルの味噌汁に、大さじ一杯くらいの粉だしを入れます。
濃いダシが好きな人は多め、少なくても良い人は少なめに。
最初に少なめに入れて味見すれば、後から粉だしを入れて調節できます。
粉だしは熱いお湯の中に入れればすぐにダシが出るので便利です。
粉だしの注意事項
粉だしを入れたお湯を沸騰させてしまうと、沸騰したときの泡で粉だしが鍋の内側に張り付いてしまうので、沸騰させないように注意しましょう。
粉だしは舌触りが悪くならない?
昆布や鰹節などの小さな欠片が味噌汁の最後の方に少し入っています。
気になる方もいるかもしれませんが、我が家は全員特に気にならず、ダシガラも一緒に飲んでいます。
味噌汁の量に対して使う粉の量がそんなに大きくないですし、粉だしもかなり小さく砕いているので、あまり気になりません。
まとめ
作り方は簡単なので15分もあれば作れてしまいます。
食後の片付けをした後などについでに作っています。
慣れてくれば、食材を煮込んでいる間に作ることもできます。
一度作ってしまえば1ヶ月くらい使えますし、何より化学調味料を使わないので、気持ちよく使えるのが良いですよ!
「いきなり粉だし作るのは面倒」という方は、まずは粉だしを買って同じように使ってみて、気に入ったら自宅で作ってみるのがおすすめです。
粉だしを買う場合は、塩分が入っていないものを選ぶようにしてください。