グローバルの包丁ってシンプルでかっこよいですよね。
我が家でも愛用していて、5年くらい使っているのですが、だんだんと刃こぼれが目立ってきて、切れ味が悪くなってきました。
そこで、愛用のグローバルの包丁を研ぐことにしました。
初心者でも研げるように、わかりやすく研ぎ方を紹介しているので、参考にしてみてください。
グルーバルの包丁とは?
グローバルは、日本の新潟県燕市の会社「吉田金属工業株式会社」のブランドです。
刀身から柄までオールステンレスの一体構造のシンプルでスタイリッシュなデザインが人気のシリーズです。
グローバルの包丁の材質は?
グローバルの包丁はステンレス(モリブデン・バナジウム入)です。
ステンレス包丁のメリットとしては、
・錆びにくい
・手入れが簡単
ということがあります。
ステンレスって研げるの?
なんとなくステンレスの包丁って研げないイメージがあるのですが、ステンレスの包丁も研ぐことができます。
安い包丁を買って切れ味が悪くなったら新しいものを買うという人もいるかもしれませんが、グローバルの包丁はデザインやブランドを気に入って買うため、長く使いたいですよね。
グローバルの包丁も研ぐことができるので、研いで切れ味を取り戻しましょう。
シャープナーじゃ駄目なの?
製造元の吉田金属から簡単に研げるように「シャープナー」が販売されています。
我が家は「三徳包丁」「ペティナイフ」「スピードシャープナー」の3点セットを購入したので、最初からスピードシャープナーがついていました。
スピードシャープナーはちょっと濡らして、10回くらい包丁を引くだけで、すぐに切れ味が良くなるので日常のメンテナンスに役立っています。
なかなか重宝しているのですが、簡単に切れ味がよくなる反面、すぐに切れ味が悪くなるというデメリットもありました。
それに、刃がかけるなどの問題は解決できませんでした。
そこで、砥石を買って本格的にグローバルの包丁を研ぐことにしました。
グローバルの包丁の研ぎ方
最初に必要なものをリストアップします。
・砥石
・汚れても良いタオル
・濡れ布巾
用意するのはこれだけです。
砥石とは?
砥石と書いて「といし」と読みます。
砥石は金属や石材を磨いたり削ったりするものです。
昔は地質の硬い層から採掘した岩を平面加工して刃物を研いでいましたが、最近は研磨剤を人工的に加工した人造砥石の方が多く流通しています。
砥石に包丁をあててこすることで、包丁を削り鋭さを増すことで、切れ味を取り戻すことができます。
砥石の種類
砥石はヤスリのような感じで、大きな刃こぼれや欠けなどを荒目の素材で削り、仕上げはよりなめらかな素材で削っていきます。
今回購入した有名な砥石「刃の黒幕」という商品は以下のように細分化されています。
・荒削り 120〜320
・中砥 1000〜2000
・仕上げ砥 5000〜12000
・鏡面仕上げ砥 30000
という感じで、数字が小さいほど荒削り、数字が大きいほど細かく削れるようになっています。
研ぐときの手順
包丁を研ぐときには以下のような手順で研いできます。
①砥石を濡らす(砥石によって時間が違う)
②砥石を動かないように固定する
③包丁を砥石と15度の角度でこする
④砥石が乾いてきたら水を足す
⑤全体が研げてバリが出てきたら反対を研ぐ
⑥最後にバリがないか確認して終了
という感じですが、文章だとわかりにくいので、動画で見たほうが良いです。
こちらの動画がわかりやすくておすすめ。
やってみる前は難しそうに見えますが、やってみるとそんなに難しいものではないと思います。
気になるのは、包丁と砥石の角度の保ち方ですが、心配であれば角度をサポートしてくれる商品もあります。
グローバルの包丁を研いでみた
ここからは実際にグローバルの包丁を研いだときの様子を紹介していきます。
今回使ったのは「刃の黒幕 2000 グリーン」
刃の黒幕 1000?2000?
刃の黒幕は人気の砥石で、ネットでも「初心者ならコレ買っとけば間違いない」と言われる砥石です。
砥石の種類が色で分かれていて、ぱっと見てわかりやすいです。
最初は、定番商品である「1000」を購入しようと思っていました。
1000は中砥ぎだけど、荒研ぎがいらないと言われるほど、良く刃がつくので、荒研ぎ、中砥兼用の砥石として便利です。
本当は、「荒研ぎ」「中砥」「仕上げ砥」を一つずつ購入するのが良いのですが、わざわざ3つ買うのももったいない。
できれば、仕上げもできるような砥石が良いと思い、今回は「2000」を購入しました。
2000は、中砥用だけど仕上げも兼ねることができる砥石です。
刃の黒幕 2000
パッケージを開けると「砥石」「スポンジ」「ケース」の3つが入っていました。
ケースの下にはゴムの滑り止めがついているので、砥石を乗せてすぐに研ぎ始めることができます。
ゴムの足がしっかりしているので簡単には滑りませんでしたが、滑るようなら濡れ布巾などを使うと良いです。
説明書に5〜6分水につけておくとより滑らかな砥ぎ感が得られると書いてあったので、5分水に浸しました。
ちなみに水につける時間は砥石によっても違うので、使用する前は砥石の注意事項を見ておくと良いです。
水につけないで使うものもあります。
水に5分つけて準備が整ったので、これから研いでいきます。
砥石と包丁の角度を15度にするのが最適ですが、保持するのは慣れないうちは難しいかもしれません。
研いでいるとだんだん濁った水が出てきました。
だんだん粘り気が出てきます。
この黒い水を拭いたタオルの汚れは洗濯しても取れなかったので、汚れても良いタオルを用意しておくと良いです。
最初15分くらい研いで「もういいかな」と思って、包丁を洗って汚れても良いタオルで拭いて人参を切ってみましたが、あまり変わってない感じ、、、
刃の欠けたところも直っていなかったので、さらに研ぐことにしました。
ここからは、本格的にノリノリな音楽を欠けてひたすら砥ぎ続けます。
調子に乗ると怪我をするので、注意しながらもただただ研いでいきます。
研いでいるとだんだんと楽しくなってきます。
たまに包丁を洗って見てみると、きらきら光ってきれいで、さらに砥ぎたくなります。
「ランナーズハイ」みたいな「とぎーずハイ」という感じで、集中して研いでいました。
気がつくと45分くらい研いでいました。
時間があれば、まだまだ砥ぎたかったくらい楽しかった♪
刃物研ぎが趣味になるのもわかる気がします。
刃こぼれは取れたか?
研ぐ前の写真がこちら。
ちょっとわかりづらいと思いますが、切っ先に0.5mmくらいの刃こぼれがありました。
それが研いだあとにはきれいになくなりました。
「荒研ぎ」「中砥」「仕上げ砥ぎ」と3種類使えばもっと早かったのかもしれないですが、刃こぼれがきれいになって大満足です。
切れ味は?
「まったく力を入れなくてもスッと切れる!!」という感じには、さすがになりませんでした。
が、今まで人参を切るときに「ストン、ストン」という音だったのが「トンッ、トンッ」という軽い音になりました。
今までとぜんぜん切れ味が違います。
やっぱり包丁って研ぐと切れ味が変わるんですね。
見た目もきれいになって、掃除したあとみたいに気持ち良いです。
砥ぎ終わりの片付け
砥ぎ終わりは、砥石を片付けます。
水で砥石とケースの汚れを洗い流し、軽く洗剤のついてないスポンジでふきます。洗剤をかけると質的変化が生じ、ヒビ割れの原因になるので使わないでください。
後は、乾いた布で拭いて日陰で自然乾燥 。
片付けと保管のときの注意点は3つ。
・濡れたまま放置しない
濡れたままの状態や、濡れタオルにくるんだまま放置すると、砥石がやわらかくなり、耐久性が短くなるので注意してください。
・屋外や直射日光の当たる場所に放置しない
風化やひび割れの原因になります。
・常温で保管する
異常に高温になる場所に保管すると、割れる恐れがあります。
まとめ
グローバルの包丁の研ぎ方をまとめると、
まとめ
・砥石は「刃の黒幕」がおすすめ
・刃と砥石の角度は15度
・初めてでも簡単に研げる
・研ぐことが楽しくなってくる
・切れ味の良くなった包丁は気持ち良い
という感じでした。
包丁には木のまな板が良い
最近はおしゃれでカラフルなプラスチックのまな板も増えてきていますが、包丁の刃を長持ちさせるためには、木のまな板の方が良いそうです。
プラスチックだと硬すぎて刃を傷めてしまうので、せっかく研いだ包丁の切れ味を長持ちさせるためには木のまな板がおすすめです。
ちなみに、我が家はこちらの桧のまな板を使っています。
切った感覚が気持ちよく、使いやすいまな板です。
スタンドがついているので、洗った後自立してくれ、まな板を乾燥させるときに役に立っています。
評価は
今回の商品「刃の黒幕」の評価は星4つです。
個人的に良いと思った点は、
メモ
・初めてでも使いやすい
・ケースがついてくる
・ケースが台になる
です。
とりあえず「グローバルの包丁を砥ぎたい!」という目的は十分に叶えられるものでした。
星5じゃない理由は、3,800円くらいする価格。
正直、ちょっと高いかな〜と。
しかし、研ぐことでグローバルの包丁を長く使うことができるようになり、包丁も砥石もずっと使えるのであれば高くないんじゃないかなとも思えます。
一生ものとして2つとも大切に使います。
まあ、実益を兼ねた趣味だと思えば安いかな、、、