うちの子たちに人気の絵本作家「鈴木のりたけ」さんの絵本「すなばばば」。
鈴木のりたけさんの他の絵本でも見られるように、こちらもテンポの良いストーリー展開の絵本です。
一回読んでも「もういっかいよんで!」と子供にねだられる絵本です。
鈴木のりたけとは?
鈴木のりたけさんは静岡県浜松市出身の絵本作家、イラストレーターです。
もともとは一橋大学を卒業してJR東海に入社したのですが、自分がやりたいことを違うと思って退社してデザイン会社に勤務したのち独立しました。
精力的に作品を出していてヨシタケシンスケさんなどと並び、今人気の絵本作家さんの1人です。
「しごとば」シリーズ、「ゆうぐ」シリーズ、「ぼくの」シリーズなどがあり、今回の「すなばばば」はゆうぐシリーズの一つです。
ゆうぐシリーズは他に、
- す〜べりだい
- ぶららんこ
があります。
作品には「ダジャレ」を多様したり、言葉を言い換えたりする「言葉遊び」を多様する特徴があります。
鈴木のりたけさんの絵本は全体的にストーリーの展開が早くて、物語がテンポ良く進んでいくので、読み終わると「もう一回」と言われることが多いです。
空想が膨らんで話が進んでいくことが多くて、連続性がありながらも展開がとんでもない方向に行く先の読めないストーリーは大人でも読んでいてワクワクします。
「おつかいくん」ではストーリーの途中に迷路を入れたり、「ぼくのふとん」「ぼくのトイレ」「ぼくのおふろ」などの「ぼくの」シリーズでは、ウォーリーを探せのような探し絵遊びが入っていて遊び心があります。
「すなばばば」のあらすじ
砂場あそびをしていたら上から砂が降ってきて、周りが砂だらけになっちゃった。
「すなば」という言葉もうまっちゃって掘っていたら違う言葉が出てきて、いつのまには「すなかば」が仲間になって、、、
といつも通りストーリー展開に脈絡がなく、子供が自由に「すなば」という言葉から空想を楽しみながら作ったような絵本です。
本作は砂場の砂の描写がとてもリアルで、本当の砂ような色合いです。
多分絵の具を霧吹きのように飛ばす「スパッタリング」という技法を使ったのだと思います。
黒いつぶつぶがとてもリアルです。
ぼくも鈴木のりたけさんと同じ静岡県の浜松市の近く出身ですが、「すなばばば」で描かれている砂は、浜松周辺の海の砂と同じような色合いだと思いました。
もしかしたら鈴木のりたけさんが子供の頃に訪れた遠州灘の砂が記憶に残っていて、それをイメージしたのかもしれませんね。