「重力って何?」と子供に聞かれたらどうやって答えますか?
なかなか説明が難しいですよね。
5歳の長男が星や星座が好きなので、宇宙関係の本を読んであげることが多いです。
そんなときに見つけた絵本が「重力って・・・」。
文字数は少ないですが「ストーリーの展開」「絵の表現」で重力という目に見えにくく、当たり前過ぎて感じにくいものの正体をわかりやすく教えてくれる絵本です。
絵本『重力って・・・』
基本情報
- 作 ジェイソン・チン
- 訳 竹内薫
- 偕成社
『重力って・・・』のあらすじ
宇宙に浮かぶ月と地球の絵から始まります。
そして、この絵本が宇宙から地球に落ちていくという面白い表現方法を使って「物が落ちる理由が重力」だと説明しています。
文字数はとても少ないですが、見ているだけで何が起こっているかがわかります。
重力があると物が落ちるということがわかりましたが、じゃあ重力がなくなったらどうなるのでしょう?
みんな浮いてしまいます。
月が地球から離れていき、地球も太陽から離れていく。
そして、重力の説明をしたあと、重力があるから安心だよという形でおしまい。
重力って何?
最後のページには「重力ってなに?」というテーマで7個の事例を上げています。
- 重力は「重い力」とかきます
- 重力は重ければ重いほど、つよくなります
- 重力は、遠く離れるとよわくなっていきます
- みんな重力でつながっている
- ゾウとネズミのちがいは?
- でも、あまり大きさは関係ない
- 重力はめにみえないひもみたい
とちょっとした疑問や事例を紹介しながら、より詳しく重力について教えてくれます。
身近なことに疑問を抱くきっかけに
大人になると当たり前になってしまうけど、よく考えるとわからない問題ってあります。
物が地面に落ちる「重力」もその一つです。
当たり前のものを当たり前と思ってしまうと、そこで思考が止まってしまい、発見や新たな疑問を感じなくなってしまいます。
この絵本「重力って・・・」は身近な疑問に気がつくきっかけになるのではないでしょうか?
「重力」は別名「万有引力の法則」と言いますが、ニュートンはりんごが地面に落ちることでこの力を発見したと言われています。
ニュートンも身近な事象「りんごが地面に落ちる」ということに疑問を感じ、どうしてそうなるのか考えたからこそ偉大な発見につながりました。
答えを見つけることも重要ですが、疑問を見つけることも重要だと思います。
この絵本は、その手助けをしてくれる一冊です。
ちなみにすべての物体同士が引っ張られ合うという力があることはわかりましたが、なんで物質にはそんな力が宿っているんでしょう??
それが解明できれば空飛ぶ円盤とかができそうですね。