自宅の一室で仕事をしているのですが、北向きの部屋を使っているので冬が寒い。
エアコンがない部屋なので、冬は電気のヒーターを使っていますが電気代が気になる。
部屋の一面に大きな窓があるので、そこが断熱できれば暖かくなるのではないかと思い、内窓をDIYしてみました。
素材の検討、工法、必要な材料、道具など調べて時間がかかりましたが、いざ作り始めたら3時間くらいで完成しました。
調査に時間がかかったので、これから作る方のために内窓をDIYで作るための情報を共有したいと思います。
こんな場合は内窓DIYがおすすめ
下記のような場合なら、内窓の取り付けを検討してみても良いと思います。
- 窓からの冷気がすごい
- 窓の結露がすごい
- 暖房、冷房で電気代が高い
- 賃貸なので本格的な内窓が取り付けられない
窓ガラスは壁と違って厚さがないので、外の熱を伝えやすいです。
今はガラスが2重になっている「ペアガラス」や寒い地域では「2重サッシ」もありますが戸建て住宅ばかりで、賃貸住宅にはほとんど使用されていません。
そのため、賃貸住宅は寒いし暑い。
窓は家の中で一番熱を伝えやすい場所なので、窓で断熱対策をするのが一番効率が良いです。
しかしなかには、「賃貸住宅だから勝手に窓の取り付けができない」という人もいるでしょう。
実際には賃貸でも結構簡単にDIYで内窓を設置することができます。
実際ぼくは今賃貸住宅に住んでいますが、内窓の設置ができました。
かかった費用はほぼ5,000円。
5,000円ならひとまず試してみても良いと思いませんか?
内窓、2重窓の効果
内窓や2重窓を取り付けた場合には様々な効果が期待できます。
- 防音
- 断熱
- 目隠し
- 結露対策
- 電気代の節約
我が家は北の部屋の冷気が気になっていたので「断熱」「電気代の節約」を目的に内窓を設置しました。
内窓を取り付けることで他にも「防音」の効果がありますし、色や曇った模様のついたパネルを内窓に使えば「目隠し」の効果も期待できます。
内窓には「断熱」効果があるので窓の結露を減らしたり無くしたりできますし、冷房や暖房の空気が外に逃げていかなくなるので「電気代の節約」にもなります。
内窓、2重窓のデメリット
実際に取り付けてデメリットは感じませんがあえて言うなら、
- 窓の開閉のときに窓を2つ開けないといけない
- 設置の準備が面倒だった
- 費用がかかる
- 部屋のデザインが悪くなる
という感じでしょうか。
窓が2つになるので開け閉めをするときには1手間加わります。
今回設置したのは基本的に締め切っている部屋なので、あまり手間は増えませんでした。
しかも、レールを設置してあるので開け閉めは簡単です。
設置の準備は面倒でしたが、窓のサイズが規格外で大きかったので内窓をDIYするキットが使えなかったことが大きいです。
キットを使えば面倒なことを考えなくて、窓のサイズを計って注文してキットの通りに作成するだけなので簡単。
費用はかかりますが、電気代が節約できれば1年くらいで元が取れる予定です。
部屋のデザインが悪くなりますが、今回設置した場所は人を呼ぶ部屋ではないので、あまり気になりませんでした。
実際に設置してみると想像以上にすっきりして目立たなかったです。
DIYでどんな内窓が作れる?
DIYで作れば自分の好きなデザインで内窓を作ることができます。
デザインは大きく分けて
- シンプル
- ナチュラル
の2種類があります。
パネルはだいたい同じものを使うので、デザイン的に変わるのは「窓枠」。
既成品のプラスチックのレールを使った「シンプル」な窓枠と、木材で窓枠を作る「ナチュラル」なデザインがあります。
【木製窓枠の例】
モール材で作るとお金が掛かるのでコンパネで二重窓を作ってみました!#二重窓diy #二重窓 #diy #寒さ対策 pic.twitter.com/tAtfckGWmW
— 貧乏父さんの節約術ー節約テクニック大公開 (@setsuyakupapa) 2017年1月29日
【プラスチックレールの例】
デザインは好みですが作業の手間は、圧倒的に木材を使った方が面倒です。
プラスチックのレールに比べて部品や作業手順が多くなりますし、塗装が面倒。
初めてで手軽に作りたいならプラスチックのレールを使ったタイプをおすすめします。
一度、目立たない場所で作ってみて、慣れてきたら木製枠の内窓に挑戦すると良いです。
内窓の構造の種類は、
- プラスチックレール式
- 木製レール式
- プラスチックはめ込み式
- 木製はめ込み式
- 開き戸
などがあります。
「ほぼ開けることがない窓」「冬ははめっぱなし」などの場合は、パネルに枠を作ってはめ込むタイプの窓だと簡単です。
既存の窓枠のサイズに合わせて窓枠を作ってはめ込むだけなので、外してしまえば簡単に元通りになります。
レールを使えば簡単に開け閉めができて便利です。
プラスチックのレールを使えば意外と簡単にレール式の内窓がDIYできます。
最初に、
- まずは取り付ける窓のサイズ確認
- 窓のイメージを考える
という順番で準備をしておくのがおすすめ。
先にサイズを確認しておけば内窓DIYキットが使えるかもしれないし、構造がイメージしやすくなります。
パネルの種類と素材
内窓をDIYするときの主な材料は「パネル」「窓枠」ですが、ここではパネルについて紹介します。
パネルは、
- アクリル板
- プラダン
- ポリカーボネート
- 中空ポリカ
などがあります。
アクリル板は薄い透明な板でデザイン性は良いのですが、断熱性はあまりありません。
プラダンは、安くてダンボールのような2重構造になっているので、断熱性がありますが耐久性がありません。
日のあたる場所に設置すると、2年位でダメになってしまうようです。
ポリカーボネートはプラスチックの一種で、透明性が高く、耐衝撃性、耐熱性、耐燃性もある素材です。
CD、DVD、スーツケース、飛行機の窓、サングラスなどさまざまな身の回りのものに利用されている素材です。
この「ポリカーボネート」をダンボールのように中空構造にしたパネルが「ツインカーボ」や「ハモニカーボ」という商品です。
ツインカーボはポリカーボネートを特殊技術で一体成型した中空構造のパネル。
中空構造により挟み込んだ空気層ができ、断熱性、保湿性があり燃えにくいという特徴があります。
内窓のDIYで使われるのがこの「中空ポリカ」です。
内窓キットのパネルにも使われています。
ぼくは「ハモニカーボ」という商品を買いました。
パネルの厚み
パネルの種類が決まったら今度は厚みを考えます。
中空ポリカの「ツインカーボ」「ハモニカーボ」で見かける厚さは、
- 3mm
- 4mm
の2種類が多いです。
3ミリ厚だと吐き出し窓などの大きな窓に使う場合は、たわむかも可能性があるとの情報を得ました。
大きな窓に使うなら4ミリ厚のほうが安心です。
パネルが厚くなるとレールの溝の幅も変わるので注意しましょう。
ただし、溝の幅が大きくなるとレールも高くなるので、小さいまどなら3mm厚でも良いかもしれません。
今回のDIYでは、4mmの厚さのパネルと5mmの枠があるレールを使用しましたが1mmの差だけで問題なくスムーズに動いています。
パネルの透明度
パネルには色がついているものもあります。
透明、すりガラスのような曇り加工、ブラウンなどの色付きも。
使用する場所や用途によって適切なものを選ぶと良いです。
今回DIYした内窓はできるだけ光を取り入れたい場所だったので透明を選びました。
失敗を学べばDIYも怖くない!
内窓をDIYするときに「失敗したらどうしよう、、」と考えて、なかなか行動できないことってありませんか?
そんなときには、事前にどういう失敗があって、どういうことを気をつければ良いか知っていれば怖くありません。
内窓を作るときにある失敗は、
- パネルをカットした高さが高くてレールにはまらなかった
- ポリカーボネートを短くカットしすぎた
- 窓枠が狭くて設置できなかった
- 窓の取っ手に干渉して窓が開かなくなった
などがあります。
1の場合は、パネルをもう一度カッターで切れば解決します。
2の場合は、対処法がないので一番気をつけてください。
3、4のようにならないためには、事前に内窓を取り付ける窓枠にどのように取り付けるかイメージして、寸法を計れば失敗しません。
費用はいくら?
なるべく安くつくりたいなら事前に予算を考えておくと良いです。
実際に作った内窓でお金がかかる材料の内訳は、
- パネル
- レールと窓枠
です。
パネルの面積が増えればそれだけ高くなります。
つくる内窓の大きさが大きくなればレールも増えるので、その分高くなります。
今回DIYで作った内窓は2671×768のサイズの窓だったので、1820×910サイズのポリカーボパネルを2枚買いました。
材料費の合計は5,468円。
我が家の腰窓は既成品サイズよりも大きいので、一般的な窓ならポリカーボネートパネル1枚で十分だと思います。
多分、今回つくった「パネル」「レールと窓枠」の組み合わせが一番安いです。
「もっときれいに作りたい!」「おしゃれにしたい」「簡単に作りたい!」という場合は、必要な材料がすべてセットになっているキットがおすすめ
ぼくの家もサイズが適合していたら絶対にキットを買っていました。
その方が余計なこと考えなくて楽だし、時間がかからないですからね。
内窓をDIYするならキットがおすすめ
内窓をDIYしたいけど自信がないという方は、すべてが揃ったキットがおすすめ。
材料がすべて揃っていて作成手順も書かれているので、簡単に内窓が作れます。
内窓キットを販売している会社は、
- 光モール(シンプルで安い)
- アクリサンデー(ちょっと豪華で高め)
という2社が有名で、内窓関連のことを調べているとだいたいこの2社の名前が出てきます。
光モールの方がシンプルで安く、アクリサンデーの方が窓に滑車がついていたりして豪華でちょっと高めです。
セットには内窓をDIYするための材料が入っていて内訳は、
- 窓枠用上レール
- 窓枠用下レール
- 窓枠用横カバー
- パネル用カバー上
- パネル用カバー下
- パネル用カバー横
が基本的なセットで、パネルについては付属しているものと付属してないものがあるので、購入前に必ず確認するようにしましょう。
ここからは、ぼくが実際に作ったときの手順で、簡単なDIY2重窓の作り方を紹介していきます。
内窓DIY!簡単な作り方
作業1.内窓を取り付ける理由、目的を考える
事前に2重窓を取り付ける理由、目的を考えておくと、そのために必要な構造や機能が把握できるようになり、作業や買物に無駄がなくなります。
効果を考える
断熱なのか、防音なのか、目隠しなのか。
光は通したほうが良いのか、音を防ぐのが目的なのか。
我が家は北側の窓なので、夏の遮熱というよりは冬の冷気を入れないようにするというのが目的。
太陽の光も取り込みたいので、色はクリア。
使用イメージ
冬はほとんど窓を開けないので、開け閉めの快適性はあまり気にしない。
はめ込みも考えたけど夏場は窓ごとはずすかもしれない。
窓枠は簡易的なもの、小さいもの、目立たないものにして、夏はパネルだけを外すことにした。
賃貸住宅なので、作業に手間がかからず安いほうが良い。
作業2.取り付け予定の窓枠のサイズ確認
最初にサイズ確認する理由
最初に取付予定場所のサイズを確認しておくと、窓枠キットが使えるかどうかがわかります。
窓枠の余分なスペースがないなどの理由でもしかしたら作ろうと思っているものが取り付けできない場合もあります。
そういった理由で、取り付け場所の確認は最初にしておくと良いです。
窓枠の縦横を計測
縦横を測るときには、場所を変えて何度か測ると良いです。
できれば対角線も測ると良い。
対角線の寸法が違っていると窓枠が歪んでいるので、窓を取り付けてもスムーズに動かないかも。はめ込み式だったらはまらないかもしれません。
窓枠の幅を計測
内窓を取り付ける場所の幅を計っておきましょう。
既存の窓枠に余裕がないと内窓が取り付けできない場合もあります。
また、現在ついている窓の鍵の部分や取っ手などとの干渉も考えておきます。
内窓を取り付けたときに既存の窓が開かなくなったりしないためです。
窓を開けるときのイメージをして、パネルのサイズを考える。
窓が開くか、取っ手が動くかなど自分の使用イメージを元に考えておくと失敗しなくなります。
窓の開け閉めをする予定がないのならそこまで心配いりません。
作業3.設計図を書いてみる
窓枠を計測したら、簡単で良いので設計図を書いてみましょう。
設計図を書くとパネル、レールの必要な量がわかってきます。
必要な量を計算して書いておき、ホームセンターに買い出しに行くときに持っていくと便利です。
計算した結果、既存の窓枠のサイズ は「768mm×2671mm」でした。
それを元に設計図を書き、必要な材料を計算しました。
- ガラス戸レール上 5mm 2671mm
- ガラス戸レール下 5mm 2671mm
- コの字レール 768mm × 2 = 1536mm
- ハモニカーボ クリア 4mm 1820×920 × 2枚
- 両面テープ 6878mm 以上
両面テープは窓枠にレールを取り付けるときに使います。
窓枠の外周の長さ分必要になります。
ここまでわかるとすぐに買い出しに行きたくなりますが、その前にまだやることがあります。
作業4.買い出し前に道具を確認
買い出しの前に自分がどの工具を持っているか知っておくと、ホームセンターに行ったときに「あれ?カッター持っていたっけ?」ということにならず、無駄な買物を避けられます。
今回の2重窓のDIYでぼくが使った道具は、
- カッター
- 定規
- のこぎり
- やすり
- はさみ
- マジック
- メジャー
です。
のこぎりはプラスチックのレールを切るだけなので、100均の金切のこで十分でした。
レールの切り口をきれいにするためのやすりも100均です。
マジックはパネルのハモニサーボをカットする場所の目印をつけるのに使いました。
ハサミは両面テープを切るためなので、普通のもので十分。
定規は片方に金属がついているカッティング定規。
カッターを押し当ててもカッターで定規が削れないので便利です。
普通の定規だとカッターで切るときに定規も切れてしまうので、一つ持っておくと便利です。
価格も400円以下で安いです。
>>レイメイ藤井 定規 すべらないカッティング定規 30cm
カッターはパネルのハモニサーボに大型のカッターを使った方が良いと書かれていましたが、問題なく切ることができました。
ただし、100円ショップの激安のものは避けた方が良いと思います。
ちなみに今回使ったのはカッターはこちら。
>>オルファ(OLFA) リミテッドFA 小型カッター Ltd-01
作業5.ホームセンターに買い出し
ついにホームセンターに買い出しです。
パネルは縦に使うか横で使うかで剛性が変わってきます。
空洞部分が縦になった方が強いので、縦にしたときに自分の希望のサイズのパネルが確保できるか確認しましょう。
パネルを選んだら次はレール選び。
パネルの厚さが4mmなので、レールの溝が5mm幅のものを選びました。
実際にパネルにレールをあわせてみるとイメージが湧くのでおすすめ。
レールを選んだら、レールに合う横のカブセパーツを選びます。
こんな感じで2枚のパネルがハマるカバーのような役割になるので、レールの幅と合っているか確認しましょう。
最悪隙間テープとかを使えばなくても良いパーツですが、あるとかっこいいので買いました。
あとは「貼ってはがせるテープ」。
一応剥がせるようですが、もしかしたらテープを剥がすときに木の枠にテープ跡が残ってしまったり、木の表面が剥がれてしまうかもしれません。
そうなってしまったら「ヤスリがけして水性ニス塗ればいいや」という気持ちで購入しました。
木部は削って塗れば簡単に原状回復できるので便利ですね。
車での運び出しが大変
パネルは大きいので、車での運び出しが大変。
事前に車の中の荷物をどかしておくと良いです。
今回使った車は日産のキューブ。
助手席とその後ろの席を倒して、1820×910のパネルをなんとか積み込むことができました。
助手席と後ろの席が乗れなくなったので、1人で買物に来て良かった。
ホームセンターでカットしてもらう?
ホームセンターでは材料をカットしてくれるサービスがあります。
3カット100円とかで、機械を使ってきれいに直線カットしてくれます。
購入した断熱パネルのハモニサーボも、事前の設計図に従ってカットしてもらえば残りの作業が楽になりますがカットしませんでした。
理由はこんな感じ。
- 家で作業中にサイズの微調整があるかもしれない
- 機械でカットすると中空のすき間にゴミが入る
- すき間のゴミは掃除できるけど面倒そう
実際に家で作業をしていたときに、想定した高さよりも短くカットすることになったため、事前にカットしてもらわなくて良かったです。
実際に購入した材料がこちら。
想像以上にシンプルでした。
いよいよ実際の作業に入っていきます。
作業6.横枠の取り付け
まずは窓枠の横のカバー部分を取り付けます。
横カバーをサイズに合わせてカットしていきます。
カットしたら切り口をヤスリで削って滑らかにします。
そしたら窓枠に合わせて確認。
サイズが良ければ両面テープをつけて接着します。
両側取り付けたら完成。
作業7.上下レールの取り付け
次は上下のレールを取り付けていきます。
さきほど窓枠の横に枠を取り付けましたが、取り付けた状態で窓枠の内寸を測定します。
窓枠の内寸よりもカバーを取り付けた分だけ狭くなっていますが、そのサイズで上下のレールを切っていきます。
カットしたら両面テープでレールを取り付けます。
溝が深いのが上に取り付けるレール、溝が浅いのが下のレールです。
1mの短いレールを3本つなげたから、スムーズにパネルが動くように段差のないように気をつけて固定しました。
次はいよいよポリカーボネートをカットしていきます。
作業8.パネルをカット
パネルのカットで大切なのは「短く切りすぎないこと」。
短く切ってしまうと後戻りはできません。
とあるブログに「実際の窓枠の高さ-5mmがちょうど良い」と書かれていたので、実際の窓枠768mmから-5mmした「763mm」でカットすることを決断。
メジャーで長さを確認して印をつけて定規を当ててカッターで切っていきます。
下にダンボールを敷いておくと床を傷つける心配がないです。
一度で切ろうとしないで何度も何度もカッターを動かして切りました。
小さいカッターなので切れるか心配でしたが、思ったよりもきれいに切れて満足。
ポリカーボネートのフィルムは完成してから外すので、そのままです。
-5mmでカットしたパネルをレールにはめ込んでみましたが、、、大きい。
無理やりはめればレールにはまりますが、パネルが沿ってしまってレールを上を動かせません。
一旦外してもう3mm。
窓枠の高さから-8mmのサイズ「760mm」でカットしてみました。
今度はきれいにレールにはまり、気持ち良くレールの上をすべります。
1枚完成したので、残り2枚も同じようにカット。
もしかしたら「-5mm」と言っていた人は、パネルの厚さが3mmでレールの高さがもう少し低かったのかもしれません。
すべてカットしてレールにはめ込んで、うまく動くのを確認したら、もう一度取り外してポリカーボネートの保護フィルムを剥がします。
いよいよあと少しで完成。
作業9.穴埋め
パネルの上の部分をゴミが入らないようにテープで塞ぎます。
パネルの穴埋めには、
- ゴミが入らないようにするため
- 空気を閉じ込めておくため
という理由があります。
内窓キットだとカバーがついてきますが、わざわざ買うのももったいないので余っていた黒いビニールテープで穴を塞ぎました。
穴が埋まればセロテープでも良いかも。
ただし、内窓を頻繁に開け閉めする人はテープがレールでこすれるので耐久性のあるテープが良いと思います。
アルミテープだと強いので耐久性ありです。
作業10. パネルをはめて完成(2時間)
中空ポリカの穴を埋めたらパネルをはめて動きの確認。
スムーズに動けば完成です。
穴埋めに使った黒いビニールテープも意外と目立たつ良かった。
こちらが完成した2重窓です。
意外とシンプルですっきりしています。
透明度が高いので、外の光も問題なく入ってきます。
家に帰って作業してから、だいたい2時間で完成しました。
断熱効果ははっきり感じる
実際に「何度変わった!」と測定しているわけではないですが、はっきりと断熱効果があることがわかります。
ちなみに、内窓をDIYする前はこんな感じ。
断熱カーテンを設置していましたが、長さが足りず横は空いているし、下も留めてない状態。
カーテンを触るとあまり冷たくないので断熱はできていたのですが、カーテンの下に手を入れると冷気が滝のように流れてきているのがわかりました。
完全に冷気を遮断して断熱するためには、すき間を無くすことが大切だとわかりました。
ここからは2重窓にしてからの感想。
夜、窓と窓の間の空間に手を入れると冷たい冷気を感じました。
しかし、内窓を閉めると冷気がシャットアウトされます。
作成した内窓のパネルを触っても「ヒヤッ」とした感じはなく「ちょっと冷たいかな」くらい。
もともとの窓を触ると恐ろしく冷たい。
この温度差は感動です。
内窓作って良かった〜〜。
2重窓にすると断熱効果ってすごいです。
窓からの冷気がなくなって、今度は床下が気になり断熱したくなりました(笑
退去時に原状回復をする場合
賃貸住宅なので引越しするときには元に戻さなければいけません。
ポリカーボネートのパネルははめ込んであるだけなので、簡単に取り外しができます。
窓枠にとりつけたレールは「はがせる両面テープ」でとりつけてあるだけなので、多分簡単にはがせると思います。
しかし、何年もそのままにしていたら、はがすときにうまく剥がれないかもしれません。
今回両面テープを貼り付けたのは窓の木枠の部分なので、テープを剥がして木が剥がれてしまったり、テープが残ってしまったら、、、やすりでけずります。
ヤスリで削ったままでも良いかもしれませんが、水性ニスを塗れば完璧です。
水性ニスなら絵の具のように水で薄めて簡単に塗れるし、100円〜500円程度で買えるので安心。100円ショップでも売っていました。
テープ跡が気になるようでしたら、窓枠の周りにもう一回り小さい窓枠を作成する方法もあります。
そちらなら部屋をいっさい傷つけません。
内窓DIYでかかった費用は?
今回購入した材料費の内訳と合計は、
- ポリカーボ ハモニカーボ 910×1820 1,980円 × 2 3,960円
- 横カブセ 1800mm 348円
- ガラス戸レール 下 1000mm 138円 × 3 348円
- ガラス戸レール 上 1000mm 245円 × 3 414円
- 両面テープ 10m 398円
合計 5,468円
我が家の窓は特注の特殊な大きいサイズなので、通常の腰窓サイズならだいたいハモニカーボ1枚で足りると思います。
1枚なら合計 3,488円
3,500円で2重窓がDIYできます。
冷えや暑さで困っている人は本当におすすめ!
感想、まとめ
今回、内窓をDIYした感想をまとめると、
まとめ
- 簡単で安い内窓DIYの方法の調査が大変だった
- 実際に作り出したらすごく簡単だった
- 安くて誰でもできるのに効果がすごい
- 冷気が入ってこないのは感動
- 普通の腰窓なら3,500円くらいでできる
という感じです。
2重窓って初めてですが断熱効果がすごいですね。
これが日本中にもっと普及したら省エネ効果すごいんじゃないかと思います。
賃貸住宅なら大家さんがお金を出して2重窓にしてくれれば良いんですけどね。
今後はパネルとパネルが重なっている箇所のすき間を対策していく予定です。
今回はいろいろと調査するのが面倒だった。
窓枠が簡単キットが使えるサイズだったら、やっぱりキットがおすすめ。
キットを使った方が楽だし簡単だしきれいだから。
今回DIYした内窓とキットの違いはパネルのポリカーボの周りのフチがないところ。
フチがあったほうが見た目がきれいなので、目につくところにつくる場合はおすすめ。