5歳の長男も2歳半の次男も絵本作家「鈴木のりたけ」さんの絵本が大好きです。
どの絵本もコミカルで親しみのあるイラストで楽しめます。
今回紹介するのは、そんな鈴木のりたけさんの「ぼくのトイレ」という絵本。
「こんなトイレがあったらいいのにな〜」という子供の空想を愉しむ絵本です。
絵本「ぼくのトイレ」
基本情報
- 作 絵 鈴木のりたけ
- PHP研究所
- 対象年齢 4〜5歳から
「ぼくのトイレ」のあらすじ
ぼくがトイレに行くところから話は始まります。
いつものようにトイレで踏ん張っていると「たまには違うトイレでしてみたい、、、」という欲求が出てきました。
ふにゅふにゃ曲がる「ふにゃふにゃトイレ」、よじ登るが大変な「たかいトイレ」、大きな輪っかがぐるぐる周る「ルーレットイレ」、あたりをさがす「あてっこトイレ」など実際に使ったら大変そうだけど、意外と楽しそうなトイレがたくさん登場します。
いろんなトイレを考えて、いたらジェットコースターのトイレ「トイレットコースター」が盗まれていたことに気が付きます。
盗まれたトイレットコースターを取り返すことはできるのか?
自由に空想する楽しさを教えてくれる
最初に普通にトイレにいった「ぼく」が普通のトイレじゃつまんないと考えるところから話が始まり、面白そうなトイレが次々と登場します。
出てくるトイレは「すべりだいトイレ」「ギタートイレ」「ボートイレ」「5段トイレ」など実用性は一切ないものばかりです。
でもどれも「こんなトイレだったら面白いな」と思えるトイレばかり。
「トランポリントイレ」なんて、実際に使ったら大惨事になるでしょう(笑
でも、そうやって「どうなるかな?」と考えるのが面白いです。
子供といっしょに「こんなトイレがあったらどうする?」「このトイレ本当に使えるかな?」なんて言いながら絵本を楽しんでいます。
この「ぼくのトイレ」は鈴木のりたけさんの作品の「空想シリーズ」と呼ばれるもののうちの一つで、他には
という作品があります。
どちらの作品も「ぼくのトイレ」と同じように「いつもといっしょじゃつまんない。こんな〇〇があったら面白いのに」という空想から物語が始まります。
空想から始まってストーリーが展開されていきますが、最後には「全部空想でした」という感じのオチがついています。
遊び心満載な絵本
この絵本の裏表紙にはまだまだたくさんの「トイレ」が描かれています。
読者に楽しんでもらいたいという思いのために絵本の隅々まで気を使っていることがわかります。
絵本の後半には「ウォーリーを探せ!」のような犯人を探すページが何ページか描かれていて楽しめます。
1,2回読めばどこに犯人がいるか子供は覚えてしまいますが、それでもこういう遊びは子供に大人気でした。
現在3冊出ている鈴木のりたけさんの「空想シリーズ」ですが、もっと読みたい!
続編を期待しています。