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映画「プリンセス・トヨトミ」の感想と評価(ネタバレあり)

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「もし豊臣家が大阪冬の陣のあとも生き残っていたら?」「大阪が独立国家だったら?」という設定で描かれた作品で、以前から気になっていました。

一時テレビで良くCMもしていた話題の作品を観てみました。

 

最近、歴史モノに凝っていて、以前から気になっていた「プリンセス・トヨトミ」を観てみました。

 

・あらすじ

会計検査院の松平(堤真一)が岡田将生と綾瀬はるかと共に大阪にある団体の会計が適切かどうかをチェックしにいきますが、そこで「OJO」という大阪城を護っている団体の検査をします。

しかし、検査をしているうちにOJOの不審な点に気が付き、調べていくうちにOJOは生き残った豊臣秀頼の子ども「国松」の子孫を護っているということを突き止め、さらに「大阪国」という国の存在があることも判明する。

 

・ストーリーについて

個人的にはぜんぜんのめり込めなかった。豊臣家の末裔が生き残っているということで、もう少し歴史ミステリー的な話かと思ったらファンタジー的な要素が多く、残念でした。

訴えたかったことは、大阪の人たちの心と、男の親子の絆、受け継がれていくものを守ることの大切さなどだと思います。そのあたりはとても良く伝わってきて、中井貴一の、

「壊すことは簡単ですが、二度と元に戻すことは出来ない」

というセリフはとても好きです。

しかし、ストーリーに「?」な部分が多くて、せっかくの良いメッセージが薄れてしまった気がします。特に大阪停止になり、大阪の街から人がいなくなったとき。

「大阪国の存在が日本中にバレてしまう」ことを恐れていましたが、大阪の街から人が消えたら普通ニュースになったり、今ならTwitterとかでつぶやかれたりしてバレちゃうでしょ、とか思ってしまってなんだか納得がいかなかった。

 

・歴史好きにとって

「蜂須賀」「真田」「松平」「鳥居」「長宗我部」など歴史好きにとってはなじみのある名前がたくさん登場します。多分、大阪国の「真田」さんは真田家の末裔という設定なんだろうなと思いながら観ていました。

豊臣秀頼が大阪城を抜けだして大阪の港から鹿児島や沖縄に逃げたという伝説があるように、「生きていた」説もたくさんあるので、その点は歴史的にもありえない話ではないかなと思って観ていましたが、さすがに秘密裏に存在する「大阪国」というのはちょっと難しいかと。映画だけ観ていたら説明もあっさりで納得出来なかっただけかもしれません。もしかしたら原作の小説を読めばもう少し詳細につめて書かれているかもしれないですね。

by カエレバ

まあ、勝手に歴史ミステリーのジャンルだと思って観ていたけど、実は歴史ファンタジーのジャンルだったということです。

途中で出てくるたくさんの「ひょうたん」は豊臣秀吉の旗印だった「千成瓢箪」に由来しているのかと思うと、そういった細かいところは歴史好きにとって嬉しかったです。

 

・俳優の演技

堤真一や中井貴一、綾瀬はるかなどの演技派の人たちが多数出演しているので、その点はとてもおもしろかった。それにしても何度か登場したたこ焼き屋のお兄さんが玉木宏だったけど、玉木宏をあれだけの出番でしか使わないなんてかなり贅沢だと思いました。本当に一瞬映るだけなので。

綾瀬はるかの天然の演技うまいですね。というか素が天然なので、ああいうキャラはやりやすいのかと思いますが、そうおもうと八重の桜などのまじめな役もきっちりこなしていくのですごいな、と。

男の人は観ていて気が付くと思いますが、商店街を走る綾瀬はるかのシーン。「プリンセストヨトミ ◯◯」など検索予想ワードでも出てくるように、みんなあのシーンに釘付けだったみたい。

by カエレバ

 

・まとめ

音楽はよかったです。

内容としては、まあそこまで考えずに気楽に観られる映画かなという感じです。俳優陣が豪華なのと、中井貴一の演説は迫力があって良いです。

by カエレバ

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