書評(本)

バナナフィッシュ「吉田秋生」の最終話のネタバレと感想

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先日書いたバナナフィッシュのあらすじと感想の続きです。今回は最終話のあらすじと感想を書きたいと思います。

壮大なストーリーのラストには感動しました。が、もやもやも残りました。

 

・最終回のあらすじ

捕まった仲間たちを助けるために、アッシュはストリート・キッズたちと共に、死ぬ覚悟を決めたアッシュは最後に英二に別れを告げて、コルシカマフィアのディノゴルツィネが作った、新たな精神衛生センターに乗り込むことになります。アッシュが唯一敵わないと認めた男であり、アッシュの戦闘の師匠だったブランカは味方になり、一緒に精神衛生センターに向かいます。

ディノゴルツィネは、アッシュ達に捕まり、人質になりますが、フォックス大佐はディノゴルツィネを裏切り、自ら銃で撃ち建物のゲートを締めてアッシュを捕まえます。

フォックス大佐はアッシュと、バナナフィッシュを手に入れて、屋上からヘリで脱出をはかりますが、アッシュとブランカに阻止されて、アッシュと一騎打ちになります。

ギリギリのところで、ディノゴルツィネがフォックス大佐を撃って、アッシュは助かりますが、ディノゴルツィネもそのままビルから落ちて、バナナフィッシュの証拠データとともに爆発に巻き込まれました。

バナナフィッシュの一連の事件はマックスロボたちが表沙汰になり、政府は記者会見を開きました。ユエロンはシンに説教されて、会心しました。

ブランカはカリブへ悠々自適の生活を送るために、アッシュに別れを告げて帰ります。

英二の帰国のとき、アッシュは英二をこれ以上危険な世界に巻き込みたくないと、見送りを避け、図書館で時間を潰していましたが、英二がアッシュに渡した手紙を見つけました。そこには、日本行きの航空券と、英二からアッシュへの手紙が入っていました。

アッシュは手紙を読み、英二の友情を感じて空港へ行こうとするが、そのときチャイナタウンのストリート・キッズのラオ・イェン・タイに刺されてしまいます。普段なら警戒心の強いアッシュは絶対にやられないですが、心を許した英二の手紙を読んでいて警戒心が薄れたところをたまたま刺されてしまいました。

急所は外れましたが、死ぬことは確実だと悟ったアッシュは図書館へ戻り、席に座って手紙を読みながら息を引き取ります。

 

・最終回について

アッシュ死ななくて良いのに…って思いました。ストーリー的にはうまくまとまって、平和が訪れそうで、アッシュの敵もいなくなったのに、わざわざ殺さなくても…っていうのは多分みんなが思っていることだと思います。

まあ、普通にエンディングを迎えて、アッシュが日本へ行き英二と幸せに暮すというのは、エンディングとして普通すぎかもしれませんが、やっぱりそうあって欲しかったです。

最初、アッシュは心に傷を負って、命を狙われたて利用されようとした挙句、死んでしまったということで、かわいそうなのだと思っていましたが、やっぱりアッシュは英二に出会えたことで、心を許せる友達が出来て、幸せ死んでいったのだと思いました。

それにしても、ストーリーの中盤くらいから、アッシュが捕まって助けにいって、アッシュが助かったら英二が捕まって、、、ってドラマの24みたいに常に交代で誰かが捕まるのはツッコミたくなります。さすがに捕まりすぎだろ、、、と。

それと、バナナフィッシュの正体がわかってからのストーリーは少し厚みがなかったような。それでも、あまり引き伸ばししないで、登場したキャラクターをちゃんと使いきった作者はすごいと思います。無駄なキャラクターいなかったですね。

バナナフィッシュは過去に2回舞台になっているそうですが、映画化の話ってないんですかね。この内容なら海外ドラマか映画でリメイクしても、おもしろいと思うのですが。いつか映像化されたら見てみたいです。

by カエレバ

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