大学で古い町並みの研究もしていたくらい、古い町並みや古い小道が大好きです。首里城のすぐ近くにも「首里金城石畳道」という道があるということなので、首里城に行ったついでに寄ってみました。ここは、16世紀に当時の国王「尚真王」によって南部に通じる「真珠道」の一部としてつくられました。
当時は、他にも石畳の道があったそうですが、戦争で無くなってしまったそうです。こういうところに来ると、やっぱり北谷のアメリカンビレッジなどのアメリカナイズされた場所より落ち着くことがわかります。この道は琉球王朝時代には中国からの冊封使が通った道だそうですが、結構狭く急な坂道もあるため、籠に乗った冊封使は乗っているだけでも大変だったと思います。
首里城の南側から出ると道路の脇にきれいな公衆トイレがあって、その脇から首里金城石畳道に入ることができます。入り口からすぐは植物が茂った道になってジャングルに入り込んだような感じになります。ここは、日本の道100選にも選ばれている道です。
石畳は滑りやすいので、スニーカーなどの歩きやすい靴で来たほうが良いです。石畳をしばらく降りると地図看板がありました。
結構長く続いているような感じです。道の角の調度眺めの良いところにカフェがありました。かき氷が美味しそうでしたが、ちょっと寒い日だったので諦めて坂を下ることにしました。
観光シーズンじゃないからなのか、人が誰もいなくて静かな石畳の道を満喫出来ました。下が石畳で、両側は石積みの壁になっていて、趣のある道です。
沖縄にはT字路の突き当りに「石敢當(いしがんとう)」という石碑をよく見かけます。これは、15世紀に中国から伝わった魔除け、厄返しで、魔物は曲がることが出来なくてT字路でぶつかるので、ぶつかったところに魔除けとして石敢當の石柱をおくのだそうです。
どこまで行っても静かな石畳がつづくのは歩いていてとても気持ち良いです。
オレンジ色の屋根が沖縄らしくて良いです。
石畳の途中には公民館のような古民家が建っています。
ここは、誰でも中に入って休憩して行って良い場所だそうなので、遠慮なく休憩させてもらいました。8畳くらいの畳の部屋が2つあって、近所の小学生が集まって遊んでいました。近所の子供が自由に集まれる場所があるって良いですね。ここなら車も殆ど来ないので安全ですし。
首里金城石畳道はとても雰囲気の良いところで、首里城からもすぐ近くなので、首里城に行ったらついでに寄ってみることをおすすめします。ただし、坂道なので降りきったら登ることになるので、体力を残しておくか、一番下まで降りたらタクシーで上に上がると良いと思います。
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