以前から気になっていた小田原城ですが、たまたま時間が空いて天気が良かったのでちょっと行ってみることにしました。秋晴れの休日だったので、小田原城周辺は結構混雑していましたが、すぐ近くの駐車場に5分くらい待って無事に車を停めることができました。
1.小田原城でイベント
駐車場に車を停めて歩き出すと、さっそく石垣が見えてきました。石垣の上に見えるのは私立図書館と郷土文化館だそうです。堀の内側に公共の建物があるんですね。
堀にそって歩くと堀の中に鯉が沢山いて餌をあげている子どもたちがいました。なんだか平和な休日という感じでほのぼのとしますね。ちょっと鯉が多すぎて気持ち悪いですが。
小田原城の案内図がありました。こうやってみると現存する堀は結構少ないです。堀がまったくない城も多いので、残っている方かもしれませんが。
観光バスが停まれる駐車場の脇にトイレがありましたが、景観を壊さないように和風の作りになっています。
堀を見ましたが、石垣も端の方は崩れないようにきれいに補修してありました。
堀の水は汚いですが、歴史を感じる良い眺めです。
遊歩道が整備されていて歩きやすくて気持ち良いです。休日を満喫している気持ちになれます。
多分かなり昔からあるであろう大きな木が見えます。
正面入口に回ってきました。
馬出門(うまだしもん)にきました。ここは、二の丸の正面に位置する門で、馬出門、内冠木門と土塀で周囲を囲む枡形門の構造を持ちます。馬屋曲輪へ通ずることからこの名前になったと考えられています。こちらは平成21年に復元されたそうです。
馬出門を抜けると内冠木門です。
内冠木門を抜けると馬屋曲輪と呼ばれる広場に出ました。
江戸時代末期の小田原城の絵図が展示されていました。
小田原城も他の城と同じように順番に再建されていったそうです。
・昭和35年(1960年)天守閣復興
・昭和46年(1971年)常盤木門復興
・平成9年 (1997年)銅門復元
・平成21年(2009年)馬出門復元
先ほどの門はまだ新しい物だったんですね。「復興」と「復元」という2つの言葉で書かれているということは、天守閣は完全になくなっていたわけではなかったってことなんでしょうか?
看板には、
「明治3年小田原城は廃城となり、売却された後次々と解体されました。城址は御用邸時代を経て地元自治体に払い下げられ現在にいたっています。また、国指定史跡に指定され、今も整備が続けられています。」
と書かれていました。なんとなく、小田原城は昔からの天守閣が残っていると思っていましたが、他の城と同様に結構たいへんな目にあってきているんですね。城が売却されるってなんだか興味深い話ですが、一体誰が売って誰が買ったんでしょうか? ウィキペディアにも書いてなかったので、誰か教えてくれると助かります。
明治3年に売却されたと書いてあったので、当時お金のなかった政府が売ったのでしょうか?
馬屋曲輪の奥に大正風の古い洋風の建物が建っていました。
どうやらここは、小田原市役所の経済部観光課・城跡公園担当の建物のようです。
中に入ると甲冑が展示されていました。
住吉橋を渡って二の丸方面へいきます。子どもたちが楽しそうに走っていました。天気も良いので家族連れには最高の環境ですね。
石垣を良くみると新しい石で補修してあったりします。
こちらが銅門(あかがねもん)です。土塀で周囲を囲む枡形門の構造を持ち、名前の由来になっている銅板の装飾がとてもきれいであじがあります。風化していくにつれてだんだんと良い風合いになっていくと思うと楽しみです。こちらは、平成9年に復元されました。
二の丸に入るとフリーマッケットのようなものが開かれていました。
お菓子や雑貨などが売られていて楽しそうです。軽トラックを改造した屋台が結構面白くて、中には軽トラ屋台の中にナンを焼く釜を入れて、釜で焼いた焼きたてのナンを提供する屋台もありました。屋台も進化しているんですね。
かなり大勢の人で賑わっていました。
奥に進むと地元の商店街っぽい店が出店している屋台もあり、その中央でアジの干物の焼きたて無料配布がされていました。
5分くらいでもらえましたが焼きたてでとても美味しかったです。小田原は海産物も有名なんですね。
つづく…
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