本書は「聖書について知りたい」「キリスト教について簡単に勉強したい」「イエス・キリストという人物に興味がある」という人におすすめの「マンガで読む名作 聖書」です。
30分位でサクッと読むことができて、聖書についてなんとなくわかったような気になれる本です。
本のあらすじ、内容
このマンガで読む「名作 聖書〜福音書の世界〜」は、
・イエス・キリストの誕生前
・キリスト誕生
・布教活動
・権力者との軋轢
・最後の晩餐
・キリスト処刑
・3日後の復活
という流れで、新約聖書の内容をマンガで読むことができます。
難しい内容はなく、
・イエス・キリストという人の「伝記」
・キリスト教の「伝説」
・キリスト教の「教え」
をまとめたような内容で、これを読むとなんとなく新約聖書がわかります。
ところどころにキリストが言った有名な言葉、
・右の頬を打たれたら、左の頬を差し出しなさい
・汝の敵を愛せよ
などの名言が出てきます。
読みやすい絵柄
こういったマンガは、癖のある絵や下手な絵が多いですが、丁寧で読みやすい絵でした。
作品に合った絵だったので、絵に気を取られなくて内容に集中できました。
イエスは最強のディベーター?
この漫画を読むとキリストという人は最強のディベーターだったのだとわかります。
キリストを支持する者はどんどん増えて、既存のユダヤ教徒たちを脅かすようになってくるので、キリストをやっかいに思う者が増えてきます。
そして、権力者はキリストの足をすくおうといちゃもんをつけるのですが、キリストはことごとく上手に受け答えをして、筋が通るような受け答えをするのです。
そうとう頭の回転が早かったことがわかります。
詳細の解説もある
マンガだけだと30分くらいでさらっと読めますが、最後に解説があるので、もっと詳しく知りたい人も納得できる内容です。
ユダの裏切りの理由にはいろいろな説があったり、キリストが復活してから弟子が教えを広めてキリスト教が始まったりなどの解説が面白いです。
新約聖書と旧約聖書の違いも、わかりやすく解説してくれていました。
エヴァンゲリオンの意味
「エヴァンゲリオン」はギリシャ語で「福音」という意味で、「福音」は「良い知らせ」という意味だそうです。
ってことは「エヴァンゲリオン」は「良い知らせ」なんですね。
汎用人型決戦兵器のことではないんです。
評価は
活字の解説本を読むと、それなりの時間がかかりますし、活字だと流れが頭に入りにくいです。
しかし、マンガで新約聖書の内容をストーリーにして描いてくれているので、一度読んだだけで概要が頭に入りました。
今回は「kindleアンリミテッド」に入会していたので、無料で読むことができましたが、486円出して買ったとしても満足のできる内容です。