今まで興味があって、近くまでは行ったことがあったけど、中に入ったことはなかった「箱根の関所」へ観光に行ってきました。
1時間くらいで資料館も含めて見て回れるので、ちょっと時間があいたときにおすすめです。
1.箱根の関所とは
箱根の関所が現在の場所におかれたのは江戸時代の初期、元和5年(1619年)だといわれています。徳川幕府は全国に53箇所の関所を設置しましたが、その中でも箱根の関所は中山道の木曽福島(長野県)、碓氷(群馬県)、東海道の新居(静岡県)、そして、箱根(神奈川県)の4つの関所は規模も大きく重要な関所だったと考えられています。
関所の役割とは、関所を通る人を監視し、江戸時代には「入鉄砲出女」を監視していました。「入鉄砲出女」とは、江戸に入る武器の監視と、江戸にいる各大名の人質である女性の逃亡を関しすることです。
箱根の関所は入鉄砲の検査は行われておらず、江戸から出て行く女性を主に監視していたそうです。
元々、箱根の関所は今のように綺麗ではなく、「関所跡」が残っていただけでした。新居の関所は現存する関所ですが、箱根の関所は昭和58年に静岡県韮山町(現在の伊豆の国市)で発見された箱根の関所の解体修理の詳細な報告書「相州箱根御関所御修復出来形帳」をもとに発掘調査をして復元をしたものです。
公式サイト
2.箱根関所周辺無料駐車場
箱根の関所周辺に基本的に無料駐車場はありません。箱根は土地が狭く、観光客が多い場所なのでどこに行っても駐車料金がかかってしまいます。
ちょっと離れたところならここが無料になっています。
また、周辺駐車場はここを参考にするとわかりやすいです。
料金なども書いてあってわかりやすいです。
ちなみに、ぼくは「箱根関所」と書いてあるすぐ裏にある駐車場に停めました。基本的には車椅子の人専用ですが、一台分だけ車椅子専用のマークが書いてない場所があり、そこに無料で停めることができました。
3.箱根の関所の入場料
箱根の関所の前はちょっとした門前町のようになっていて、おみやげ屋が並んでいます。そして、その通りを抜けると箱根の関所があります。復元したもんは黒くて渋い色をした威厳のある大きな門で見応えがあります。
この門を通り抜けて、関所の展示や資料館を見なければお金がかかることはありません。資料館や展示に興味がない人は、ちょっと立ち寄って関所を抜けて江戸時代の雰囲気を味わうこともできます。
入場料500円を払うと、復元した関所の中と、展示、資料館を見て回ることができます。箱根の関所の詳細な説明書きです。
門をくぐるととてもきれいな関所跡を見ることができます。ここを抜けるのは自由でお金がかかりませんが、この両側にある関所の建物の展示を見るにはお金がかかります。
4,箱根の関所の展示
左側の「番所」にいる「足軽」に先ほどのチケットを見せると中に通してくれます。
順路を進むとこの関所の建物の壁が黒い理由が書かれていました。
「関所の建物は渋墨塗装で黒く塗っています。この渋墨とは、柿渋と松を焼いた「すす」を混ぜたもので防腐効果とあわせ建物の化粧として用いたものです。」
(箱根の関所の看板より抜粋)
この黒い建物の色はデザイン性と機能性を合わせたものだったんですね。
順路を進むと厩(うまや)があり、じっさいに馬の模型がつながっていました。写真の左奥は倉庫になっていますが、実際に、厩では5匹馬が停められるようになっていたけど、2匹しかいなかったため、火を消す道具や柵の予備、薪などを置く倉庫になっていたそうです。
箱根の関所の模型や人形には色がついていませんが、それは色を付けることで正確ではないかもしれない余計なイメージを付けてしまうことを避けるためだそうです。
順路を進むと芦ノ湖が見えてきました。
左側に進むと「雪隠」があります。昔のトイレです。そういえば、何かの本に江戸時代はトイレでたまったものを百姓が買いに来て肥料にしていたようです。かなりエコな生活だったんですね。
少々天気が悪いですが、芦ノ湖がきれいに見える良いポイントです。
ちょっと長くなってきたので、次回に続きます。
つづく、、、
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