書評(絵本)

かがくいひろしの絵本『まくらのせんにん さんぽみちの巻』の感想

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今回紹介する絵本は、人気絵本作家「かがくい ひろし」さんの作品です。

以前「まくらのせんにん そこのあなたの巻」を紹介しましたが、今回は同じシリーズの「まくらのせんにん さんぽみちの巻」。

「そこのあなたの巻」と同じく、我が家で子供たちに大人気の絵本です。

絵本「まくらのせんにん そこのあなたの巻」

基本情報

  • 絵 文 かがくいひろし
  • 佼成出版社 クローバー絵本シリーズ
  • 32ページ

 

かがくいひろしとは?

1955年東京生まれの絵本作家。

代表作はロングセラーで、出産祝いなどでも人気の「だるまさんシリーズ」。

我が家にも2冊あって、長男が好きでしたが、次男はさらに好きで、字も読めないのに1人でブツブツ言いながら楽しそうにページをめくっていました。

我が家のお気に入り絵本のうちの一つです。

作者の「かがくい ひろし」さんは他にも面白い作品を多数描いているので「新作は出ないのかな?」と思って気になって調べたのですが、すでにかがくいひろしさんは亡くなっていました。

膵臓がんで54歳で亡くなってしまったようです。

画風や作風が新しい感じだったので、まだまだ若い作家さんでこれからもどんどん作品を出していくのだろうと思っていたので残念でした。

 

「まくらのせんにん さんぽみちの巻」のあらすじ

敷ふとんの「しきさん」、掛け布団の「かけさん」、そしてまくらのせんにんのいつもの3人組活躍します。

あるときお土産でもらったマシュマロを食べていたまくらのせんにん。

動かないで食べてばかりいて太ってしまい、しきさん、かけさんに散歩に誘われます。

行きたくなかったのですが、渋々散歩に出かけるまくらのせんにん。

3人組が散歩をしていると、いろいろな困っている人たちに出会うのですが、しきさんとかけさん、そしてまくらのせんにんが包み込んで温めてあげることで問題が解決していくお話です。

 

クスッと笑える

今回は以前紹介した「まくらのせんにん そこのあなたの巻」のような仕掛けはないですが、まくらのせんにんの正確がより子供っぽくて読んでいるとクスッと笑えます。

笑えるポイントを入れてくるのは、さすがかがくいひろしさんですね。

そういう仕掛けが子供を喜ばせて虜にさせるんですね。

 

優しい雰囲気の絵

絵はいつもどおりのクレヨンで描いたような優しい線が特徴です。

まくらのせんにん、しきさん、かけさんの柔らかそうな質感が上手に表現できています。

絵を見ていると落ち着く画風です。

今回の「さんぽみちの巻」には以前紹介した「そこのあなたの巻」のような仕掛けはないのですが、それでも我が家の子供たちに人気の絵本です。

かがくいひろしさんの絵本には子供を引きつける魅力があるのですね。

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