書評(本)

「3週間続ければ一生が変わる ロビン・シャーマ」の感想と書評

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 以前は自己啓発本を読んでいたのですが、あるとき気がついて自己啓発本を一切読まなくなりました。読まなくなった理由は「自己啓発本をいくら読んでも人生は変わらない」と気がついたからです。

 しかし、その後「読書は「アウトプット」が99% 知的生きかた文庫」という本を読んで、自分が間違っていたことに気が付きました。自己啓発本を読んでも人生が変わらなかったのは、本の内容を実践していなかったからです。この本では本は読んだだけでは意味がなく、そこに書かれていることを実践して初めて価値が生まれると書かれていて、その後は読書スタイルが変わり、自己啓発本も読むようにしました。

「参考記事:読書はアウトプットが99% の感想と書評」

 本書は上記の本で著者がおすすめとしてあげていたので、購入し読んでみました。

 

◆著者について

著者は、アメリカ人のリーダーシップ、自己発見などに関する世界的な権威の1人であり、テレビやラジオの出演も多く、講演者として世界中から呼ばれていたりもします。

 元弁護士で法学士、法学修士の学位も持っていて、一時は弁護士として忙しい毎日を過ごしていたのですが、ある日自分の生き方に疑問を感じて現在の仕事をするようになりました。

 

◆本の概要

 原題は「Who will cry when you die?」で「あなたが死んだら誰が泣くの?」という意味ですが、邦題は「3週間続ければ一生が変わる」となっていて、タイトルからは流行りの「〇〇すれば、〇〇できる」みたいなテーマが絞られた本のような感じがしますが、実際には人生における様々な事柄に対して使える叡智が詰まった本です。

 そういう意味では副題の「あなたを変える101の英知」の方がしっくりきます。

 内容は、

「行動力」・・・「できない自分」から行動型人間へ
「時間管理」・・・「時間のムダ使い」から有効活用へ
「ポジティブ思考」・・・「弱気な自分」から一歩前に出る自分へ
「自己実現」・・・「不満・くすぶり」から能力開花へ 
「意識改革」・・・「気分屋」から意識的な生き方へ
「癒やしと健康」・・・悪いストレスから心身のリフレッシュへ
「発想力」・・・とめどない忙しさから心の豊かさへ
「人間関係」・・・「つきあいべた」から積極的な人脈づくりへ
「家族愛」・・・「仕事人間」から賢い家庭人へ
「目標実現型人生」・・・無目的人生から「実りの人生」へ

という10項目で全部で101の内容が書かれています。

 この中には著者が今まで生きてきて気がついたことだったり、本に書かれていた内容だったり、講師をしたときの生徒の話からなどから人生に役に立つ内容を紹介しています。多くはいろんな人の名言とともに紹介されていて、理解しやすく心に残りやすくなっています。

 

◆本の産まれた背景

 本書は著者が弁護士を辞め、人生のコーチとしての仕事をしていく中で、より多くの人に自分が学んだものを伝えて人生をより良いものにしてもらいたいと思って書かれました。

 

◆本書からの気付き

 著者はこの本を読んで一番大切なことを「行動」と言っています。

 自分自身、今までいろいろな自己啓発本を読んできて役に立たないと思っていましたが、それは自分が行動してこなかったことが原因であるとわかったのですが、本書でもその「行動」が一番大切だと書かれています。

 以前読んだ本から本を読んだら書かれている内容について1つでも良いから行動してみると、その本が価値のあるものになると気が付き、本書を読んで今後行動することを書き出してみました。

 まだ、この時点では書いてないですが、今自分が不安に思っていることを書き出してみるという方法は、忙しい中で自分のやるべきことを明確にし、行動に移しやすくするために役立ちそうです。

 本書は現代人には必ずどれかは当てはまるであろう人生についての問題についてふれられているので、誰が読んでも必ず役に立つ本であると思います。ただし、書かれていることを行動に移さないと何も変わらないということの大切さも知りました。

 

◆こんな人におすすめ

 現在のような世の中では不安なことが多く、精神的ストレスをかかえる人も多いと思います。そういう人にぜひ本書を読んで、前向きに行動して人生を楽しく歩んでもらいたいと思います。

 どんな人でもこの本のどこかにその人に役立つ内容が含まれていると思うので、辞典のように家に置いて悩んだり人生に行き詰まったりしたら気になる箇所を読むという使い方も良いでしょう。

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