大阪に行ったついでに平等院に寄ってきました。
最近、復元工事が終わったというので見に行って来ましたが、色鮮やかで平等院鳳凰堂が生まれ変わっていました。
一見の価値ありです。
鳳凰堂の内部拝観は予約制なので、早めの予約がおすすめです。
◆平等院鳳凰堂の基本情報
名称 :平等院
住所 :京都府宇治市宇治蓮華116
電話番号:0774−21−2861
拝観時間:庭園 8:30〜17:30
鳳翔館 9:00〜17:00
鳳凰堂内部 9:10〜16:10
20分ごと1回50名
休館日 :無し
拝観料 :庭園+ミュージアム 大人600円
鳳凰堂内部 別途300円
電車で行くこともできるのですが、今回は車で大坂に行ったついでだったので、そのまま車で行きました。駐車場は近隣のコインパーキングに停めました。
◆最初に内部拝観の予約をする
コインパーキングから入り口に向かっててくてく歩いていきました。平等院の周辺ってきれいに整備されていますね。
入り口で拝観料を支払って中に入りました。シンプルできれいな風景です。
10月末に行きましたが、やっと紅葉が始まりかけたくらいでした。
まず最初に鳳凰堂の内部拝観の予約を取りに行きました。
午前中の早めの時間に行ったのですが、このときすでに3時間待ちでした。20分おきに一回50人しか入れないので、中に入るには予約が必要になります。ですので、内部拝観をしたい人はまず予約を取りに行った方が良いです。
なんとか帰りの時間前に見れるように予約が取れました。
◆修復後の鳳凰堂
修復後の平等院は色鮮やかで見事でした。当時の色を再現したという色はとてもきれいです。
元々は藤原道長の別荘だったものをその息子が譲り受けて仏寺に改めて平等院としました。藤原道長といえば百人一首でも有名な歌「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という歌を歌った人です。絶大な権力を誇ってこの世は満月のように完璧に自分のものになったと歌ったあの藤原道長がここを所有していたんですね。
建立されたのは1053年で1000年以上も残っている木造建築ってすごいですね。戦乱の多い京都でここまで永く燃えずに残っているなんて奇跡なんじゃないでしょうか。
お約束で10円と一緒に1枚写真を取りました。
屋根の上には「鳳凰堂」の名前の由来になった鳳凰が光り輝いています。
ちなみにこの鳳凰は1万円冊の裏に描かれているので、気になる方はあとでじっくり眺めてみましょう。
鳳凰堂から少し離れたところに「日本三名鐘」の一つである鐘を復元したものが吊られていました。
と、言われても鐘のことはよくわかりませんが、最近見た有名な鐘で思い出すのは、沖縄の首里城にあった鐘と、京都の豊国神社の隣にあった大坂の陣のきっかけになった徳川家康が「国家安康」で家康の2文字を切り離して徳川家滅亡を企んでいると難癖をつけた鐘です。
実物は鳳翔館の中に展示されています。
◆ミュージアム「鳳翔館」へ
その後はミュージアム「鳳翔館」へ行きました。最初の拝観料に料金が含まれているので、追加料金は無しです。そう思うと拝観料安いですね。
ミュージアムの入り口は洞窟みたいで、地下に続いていました。
ミュージアムの中は写真が取れないので画像はないです。
見どころは鳳凰堂の中に設置してあった菩薩像を移設して展示してあるところと、鳳凰堂の内壁を再現した部屋です。本来ならお堂の高いところに設置してある菩薩像が間近で見られるのは貴重です。鳳凰堂の内壁を再現した部屋を見てから鳳凰堂の内部拝観に行くとより楽しめます。日本の歴史遺産って木造が多くて、多くは地味な色合いが多いですが、元々はとても色鮮やかで明るいものだったと想像することができます。
鳳凰も展示してありました。鳳凰にはもともと髪の毛があったのではないかと説明が書いてありました。
ミュージアムの最後におみやげ屋があり、そこを出ると木で作られたテラスがあって、その先にちょっとした庭があり景色を楽しむことができます。
結構歩いて疲れたので、時間を忘れてぼ〜っと庭を眺めていました。
◆宇治の街の散歩
内部拝観まで時間があったので、一度平等院を出て散歩してきました。
やっぱり宇治は抹茶が有名なのでお茶屋さんや抹茶に関係した店が多いですね。
賑やかで歩いていて楽しいです。
途中で買った抹茶クレープは甘くて疲れを癒してくれました。
◆鳳凰堂の内部拝観
予約した時間になったので、内部拝観のツアーに参加しました。
鳳凰堂を正面から見て右手の橋を渡って鳳凰堂まで行きます。
内部拝観は係の人の説明付きで約20分です。
ミュージアムで再現された壁画を見てからだと、壁の絵の痛み具合がとてもわかります。やはり木造の壁に描かれた壁画を守ることはとても難しいのでしょう。
正面からお堂を見た真ん中に阿弥陀如来像が鎮座しています。
そして、その周りには雲に乗って空を飛んでいる菩薩像が配置されています。
この景色とミュージアムで見た壁画を思い出しながら説明を聞いていると、当時の風景がなんとなく浮かんでくるような気がしました。
1,000年近く前に作られた阿弥陀如来像を見ることができて感動しました。
◆おすすめ周り方
とりあえず、朝早く行ったほうが良いです。そして、中に入ったらまずは内部拝観の予約を取ります。内部拝観まで時間がある場合は、ミュージアムへ行き壁画を見て、時間があれば鳳凰堂を正面から眺めたり、一旦外に出て近くをぶらぶらすると効率的に時間が使えると思います。
京都の中心から遠いので、京都に泊まる場合は朝早く出発して最初に観光地にすれば時間を無駄なく使えるでしょう。
きれいに復元された平等院、おすすめです。