読んだ雑誌の書評

「インターネット敵 糸井重里」の書評と感想

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 インターネットに関係している仕事をしているので、この業界の変化のスピードには驚かされますし、今後ずっとついていけるかどうか心配というところもあります。ですので、仕事をするときによく「インターネットの本質とは何か?変わらないものとは何か?」ということを考えているのですが、そこで見つけたのがこの本「インターネット的」です。

 2001年というインターネットが流行りだした頃に書かれた本ですが、10年以上たったあとに読んでも内容が古くないと話題になっていました。

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◆著者紹介

 「おいしい生活」などのキャッチコピーを生み出したコピーライターとして有名で他に著書も多数あり、他に作詞や任天堂のゲーム「マザー」の制作にも関わっています。ジブリ映画の千と千尋の神隠しのキャッチコピー「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」というのも糸井さんの作品です。

 

◆本の概要

 そんないろんなことをやっている糸井重里さんがインターネットという世界を知って、「今後はこれを使っていかないと乗り遅れる」と思い、「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトを立ち上げました。そして、その立ち上げ、運営をしていくなかで「インターネットとはどんなもので今後はどうなるのか?」について感じたことが書かれています。

 この本を読んでいると糸井さんの「物事をわかりやすく例える力」がすごいことに気がつくのですが、それは多分「本質を理解する力」がすごいからではないかと思いました。この本を読んで一番分かりやすかったインターネットの例えが「モータリゼーション」です。

 モータリゼーションとは車社会のことですが、車社会は車があったから形成されたものであり、車が社会に浸透することで、郊外の住宅街が出来たり、車通勤をすることができたり、自由に旅行に行けたりしていく変化のことです。車はあくまで「道具」であって、その道具が社会のシステムを変えたということがインターネットに似ているという例えはとてもわかり易かった。

 本書ではインターネットはあくまで「道具」であり、それを使って何をするかが大事ということを説明しています。

 さらに道具として使われたインターネットが発達していく中で、情報をたくさん提供した人のところに情報が寄り集まるという現代を予言しているようなことも書かれていて、わくわくします。

 インターネットが普及してどう社会が変わり、どう仕事が変わって行くのかについての予想が書かれているのですが、確かに10年たっても変わらないようなことで、さらに今後も役立つであろう「本質」が書かれている本でした。

 

◆気づいたこと

 今後インターネット社会で生き残って行くためには「情報を提供する」「誠実な対応で信頼される」「問題をみつけ解決する」という単純なことだとわかりました。

 

◆こんな人におすすめ

 インターネットに関わる仕事をしている人で、今後はどんな社会になって、自分の仕事はどうなるのかと考えている方にはいろんなヒントがある本だと思います。

 糸井さんは基本文系なのでネットに関する難しい単語はほとんど出てきませんし、何より分かりやすくて読みやすい本でした。

 ただ、理系が書く「問題提起」→「答え」という感じの書き方ではなく、ちょっとエッセイよりの書き方なので楽に読めますが、すぐに答えが欲しいという人には向いてないかもしれません。しかし、明確な答えはもらえないかもしれないですが、今後のネット社会を生きていく上での行動を自分自身で考えて動けるようになる本だと思いました。

 多分この本はさらに5年、10年経っても新鮮な気持ちで読めると思います。

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