主人公がひたすら「うんちっち」という衝撃的な作品が登場して、我が家では子どもたちに大人気でした。
そして、同じ主人公が「オオカミだ−」という作品が登場し、そちらも人気。
今度の話はいままで「うんちっち」や「オオカミだ−」でやりたい放題やっていたシモンに弟ができるお話です。
「うんちっち」「オオカミだ−」とは?
- 作 絵 ステファニー・ブレイク
- 訳 ふしみみさを
- 出版 PHP
「うんちっち」はうさぎの男の子シモンが「うんちっち」しか言わないという作品。
どんなときでも「うんちっち」しか言わないシモンですが、最後にはちょっとしたどんでん返しが用意されていて、大人でもクスッと笑える作品です。
「オオカミだ−」は、同じくシモンが主人公の絵本。
嫌なことがあると「オオカミだ−」と嘘をついてみんなを困らせている間にやりたい放題するシモン。
一見すると「オオカミ少年」のような展開ですが、最後のオチは大人は「おいおい!」と突っ込みたくなりますが、子供は「その手があったか」と喜んでしまう作品です。
「うんちっち」は言葉の語感とテンポが良くリズム感のあるストーリー展開が楽しめます。
「オオカミだ−」はいたずら大好きな子供が夢中になりそうな話です。
「オオカミ少年」っぽい話で途中までは「いつもウソをついていると信用されなくなってひどい目にあうよ」という感じで話が進んでいきます。
しかし、オチまで読むと教育的な要素はなくなります(笑
「ちびちっち」のあらすじ
今回の「ちびちっち」ではやりたい放題やってきたシモンの家に赤ちゃんがやってきます。
いままでやりたい放題やってきたのに、いつもと同じことをしても怒られてしまうシモンのつぶやきはお兄ちゃん、お姉ちゃんの心情を上手に表現しています。
赤ちゃんをうとましく思いながらも最終的には仲良しになって、親としてはほっこりするストーリーです。
まだ何もわからない赤ちゃんを自分のために利用するのもお兄ちゃんあるあるですが、それでもうれしそうな赤ちゃんがかわいい。
弟にとってはお兄ちゃんがいっしょにいてくれることがうれしいんですね。
こんな人におすすめ
- 新しくお兄ちゃん、お姉ちゃんになる子供
- 新しく弟、妹ができた親
- うんちっちシリーズが好きな子供
- 赤ちゃんができて寂しい思いをしているお兄ちゃん、お姉ちゃん
こういう赤ちゃんができたときのお兄ちゃん、お姉ちゃんが主人公の絵本を親が読むと、お兄ちゃん、お姉ちゃんの気持ちになることができます。
赤ちゃんばっかりかまっているとお兄ちゃん、お姉ちゃんはさみしいんだと客観的に見ることができるので、親の立場でも読むと良い本です。
同じような本では「ちょっとだけ」もおすすめです。
赤ちゃんができてうれしいけど、お母さんがかまってくれなくなったお姉ちゃんの話です。
「ちょっとだけでいいから抱っこして、、、」という言葉が親としては胸にささります。
「ちょっとだけ」なんて言われたら「ごめんね。いっぱい抱っこしてあげる!」と言ってあげたくなります。
二人目が生まれていそがしくなったときに、自分を客観的に見ることができておすすめです。