最近、引越しをして気がついたのですが、この夏になって「夜にセミって鳴いたっけ?」って思いました。と、いうかちょうど今夜の11時半ですが全力で鳴いてます。
ちょっと気になったので調べてみました。
参考になったのはぼくが昔から愛していて、今でも良い壁紙を提供してくれる「ナショナル・ジオグラフィック」のサイトです。こちらに、
エピソード2 「東京新名所」 〜夜に鳴くセミ
と、いう題で記事が書かれていました。
調べてみるとやはりセミは昼間鳴く昆虫で、夜は鳴かないそうです。基本的には。しかし、東京では明かりが多く、24時間やっているコンビニや24時間走っている車の光、または明るい街灯の光で、光を感じて昼間と勘違いしてセミが出てきてしまうそうです。
中には「セミがうるさくて眠れない」と区役所に苦情をいう人もいるそうです。そんなこと言われたら区役所はどう対処するんでしょう??
しかし、これは東京の話。ぼくが今住んでいるところはどちらかというと、いや、どちらかと言わなくても田舎です。そんなところで夜にセミが鳴くのかと考えてみたら原因がわかりました。
理由の1つは、「工場が近くにある」。
24時間稼働している大きな工場が近くにあるので、その明かりでセミが勘違いしてしまったのかも。
もう一つの理由は多分「高速道路が近くにある」。
主要な高速道路がすぐ近くにあるので、こちらでも24時間車が走っていてセミにとっては明るいかもしれません。
ぼくが生まれ育ったところは田舎でした。だから夜にセミなんて鳴いてなかったし、今セミの声を夜に聞くと違和感を感じてしまいます。しかし、これは人間のせいであって、セミはただ人間のせいで勘違いをしているだけです。
そんなセミに対して、「うるさい!」って言ってもなんだか申し訳ない気がします。人間の活動のせいで生態系が狂ってしまうということをセミの声で実感しました。