星座に詳しい5歳の長男のために宇宙に関する絵本を定期的に読んであげています。
今回読んであげた絵本は「うちゅうはきみのすぐそばに」。
宇宙は遠くの別世界ではなく、地球とつながっていることがわかる絵本です。
絵本『うちゅうはきみのすぐそばに』
基本情報
- 文 いわや けいすけ
- 絵 みねお みつ
- 福音館書店
『うちゅうはきみのすぐそばに』のあらすじ
公園で遊んでいる場面から始まります。
たぶん東京の新宿御苑でしょう。
大勢の人が楽しんでいるなかで、1人の男の子が風船を飛ばしました。
風船はどんどん空に飛んでいき、鳥が飛ぶ高さ、ビルの上の高さくらいまで飛びました。
風船はどんどん飛んでいき、高いビルの展望台を超えて、プロペラ飛行機やヘリコプターが飛ぶ高さまできました。
風船の目線から、だんだんと地上から離れて空高くに移動して宇宙に近づいていることがわかります。
風船はついに地球の形がわかる高さまで飛んできました。
その後は、風船が行けない国際宇宙ステーションや人工衛星が飛んでいる高さ。
そして、最後は地球を離れていきます。
宇宙は別世界ではなくつながっている
風船がどんどん空高く飛んでいき、だんだんと宇宙に近づく演出で、宇宙は黒い別の世界ではなく、地球からつながっている空間なんだと視覚的にわかります。
グーグルアースを使っても同じようなことができますが、こちらの絵本ではどの高さにはどんな特徴があるかなどの解説があるので、大人も勉強しながら楽しめます。
「地球がスイカと同じ大きさだとしたら、国際宇宙ステーションが飛んでいる高さはスイカの表面からスイカの種一個分(約7mm)の位置にある」そうです。
見上げるとはるか遠くに見える宇宙ですが、地球の大きさから見たらほぼ表面なんですね。
ダイナミックな迫力のある絵で、自分が風船になった気持ちになれます。
子供が気になる「雲の中」がどうなっているかも知ることができます。
宇宙に関する興味を引き出せる
この絵本を読むと、
- 国際宇宙ステーションや人工衛星はなんで落ちてこないの?
- 風船はどこまで飛んでいくの?
- 宇宙ってどんな場所なの?
などの子供の興味を引き出すことができます。
宇宙を身近なものに感じながら、さらに宇宙に疑問や親しみを持つことができる絵本でした。
風船で宇宙を撮影する人
この絵本の文を書いている「いわや けいすけ」さんは、風船にカメラをつけて宇宙の景色を撮影するカメラマンでもあります。
【バルーンの宇宙開発の可能性について1】
「宇宙といったらロケットでしょ」と思うかもしれない。
けれど、世界中の宇宙開発機構ではバルーンも開発している。
JAXAにも、NASAにも。それは、バルーンにはいろいろいいところがあるから。
— 岩谷圭介 (@iwayakeisuke) 2017年8月15日
実際に風船を使って写真を撮っているので、リアルな描写が産まれるんですね。