大阪に行く用事があったのでついでにどこかで観光でもしようと思ったのだが、買い物や最新スポットなどにあまり興味がない。
史跡めぐりが好きなのだけど、大阪城は数年前に行ったし、大阪の陣関係の史跡は原型を留めていないところばかりだし。
そんな感じで迷っていたところ、大阪に司馬遼太郎記念館があったことを思い出したので行ってみました。
◆司馬遼太郎記念館
・名称 :司馬遼太郎記念館
・住所 :大阪府東大阪市下小阪3丁目11番18号
・電話番号:06-6726-3860
・開館時間:10:00~17:00
・休館日 :月曜(祝日の場合は翌日)
・入館料 :大人500円
・HP :公式サイト
司馬遼太郎記念館は大阪の近鉄奈良線にある河内小阪という駅で降りました。
駅を降りると駅前の商店街のアーケードの入り口に大きく「司馬遼太郎記念館」と書かれていて、ここの駅で正しかったのだとわかりました。
グーグルマップを確認しながら司馬遼太郎記念館へ歩きます。
途中には看板があり、細い昔ながらの狭い道を歩いて行くと10分くらいで司馬遼太郎記念館に到着しました。
入り口にある券売機でチケットを購入します。
なんでこんな不便な場所にあるんだろうと思っていたのですが、ここは実際に司馬遼太郎が住んでいた家で、この家で執筆をしていたからこの場所にできたようです。
実際に住んでいた家の庭を通って進んでいきます。
この庭は司馬遼太郎が好きだった雑木林をイメージして作ったそうです。
こちらが実際に執筆していたという書斎。
書斎の中にはたくさんの資料用の本が本棚に並んでいました。
一冊の本を書くのに500~600冊の本を参考にするそうです。
日本を代表する歴史小説の大先生の割には素朴な感じの書斎でした。執筆活動に疲れたらサンルームに移動してのんびり庭を眺めていたんでしょう。
家のとなりに司馬遼太郎記念館があります。
こちらは館内が写真撮影禁止のため、ここからは写真無し。
安藤忠雄が作った建物で、安藤忠雄っぽいコンクリート打ちっぱなしの建築です。
入り口を入るとちょっとした映像展示があり、5分くらいで終わる映像を観たあと階段を降りて地下に移動します。
壁一面に本棚があり、そこには約2万冊の本があるますが、それは司馬遼太郎が家に実際所有していた6万冊の本をイメージして作られたそうです。
置いてある本は本物ではなく、なるべく本人が持っているものと同じものを揃えたそうですが、歴史小説を書くのにその時代の風土や風俗を勉強していたことがわかります。
本棚のある部屋の隅の天井に坂本龍馬そっくりのシミがあるので、忘れずに見ていってください。
このときは企画展で、坂の上の雲に登場する正岡子規を援助していた「陸羯南」についての展示がありました。
しかし、本人のモノなどの展示がほとんどなく、人物の紹介などがほとんどでちょっとさみしい展示でした。
地下の奥にはホールがあって、この日は2つの映像を繰り返し流していました。
展示は以上で終わりで、階段を登るとちょっとしたカフェと、司馬遼太郎の書籍なグッズなどの販売をしているお店があります。
展示内容がおもったよりも少なく、自筆の原稿がほとんどなくて、展示されているのは自筆原稿のコピーばかりで残念でした。
◆まとめ
司馬遼太郎記念館についてまとめると、
・近鉄奈良線の河内小阪駅から10分くらい歩く
・司馬遼太郎の自宅に併設
・当時のままの書斎が見られる
・展示内容は少ない
・自筆原稿などほとんどない
・建物と大量の本は迫力がある
という感じ。
正直、あの展示内容で500円は高いです。司馬遼太郎が好きな人でも映像展示を見なければ30分くらいしかいられないんじゃないかな。
出版社が保有していて見られないのか、自筆の原稿がほとんどないのが残念です。
もう少し展示内容が充実してくれていたら面白かったのですが、、、