名古屋に観光に行ったのですが、どこに行こうか迷った結果名古屋城に行くことにしました。名古屋城は昔に来たことがあると思うのですが、ほとんど記憶になかったので、新鮮で楽しめましたし、何よりも現在復元中の本丸御殿には感動しました。
本当にすごいです!
本丸御殿おすすめです。
◆名古屋城の基本情報
名称 :名古屋城
所在地 :愛知県名古屋市中区本丸1−1
管理者 :名古屋城総合事務所
電話番号:052−231−1700
開園時間:9:00〜16:30
休園日 :12月29日〜1月1日
観覧料 :大人500円
中学生以下無料
駐車場 :有料 普通車30分180円
今回はホテルに車を置いて電車で行ったので、名城線の市役所駅で降りて歩いて向かいました。
◆入場、雪で真っ白
駅から歩いて東門に向かいました。この日はちょうど名古屋で珍しい大雪が降った日だったので、辺り一面真っ白です。
入り口で観覧料を払って入場しました。
東門から天守に向かいますが、途中の道も真っ白です。人が歩く道だけは雪が無くなっていました。
ベンチに積もった雪がどれだけの雪が降ったのかを教えてくれていました。
表二之門から本丸に入ります。
本丸に入ると何やら工事をしている感じになっていました。
◆復元中の本丸御殿が素晴らしい
工事は復元中の本丸御殿の工事でした。詳しい情報はこちらの公式サイトから見ることができます(名古屋城本丸復元御殿)。
現在は完成しているところだけ観ることができるそうです。
入り口で体に付いた水滴をちゃんと落とすように言われました。建物に使われている木を湿気にさらさないように気をつけているそうです。
入り口で靴を脱いでロッカーに入れて中に進んでいきます。
工事中のため、建物が建物に覆われていてなんだか変な感じです。
廊下はとてもきれいです。最初はきれいであたらしすぎて違和感を感じましたが、係の人の説明を聞いているうちにこれもありかと思いました。
廊下に係の人がいたので、少し説明を聞いてみました。
この名古屋城本丸御殿は初代尾張藩主の住居、政庁として使うために建てられた建物ですが、その後は尾張藩主は二の丸の御殿を住居、政庁として使用するようになり、本丸御殿は将軍が尾張に来た時の宿泊施設として使われたそうです。
その後、戦争時の空襲ですべて焼けてしまいましたが、江戸時代の文献や写真、実測図などの資料が多く残されていたため、復元することができるそうです。資料が多くあるため当時のままに復元することが可能ということで、忠実に復元する計画になったそうです。図面に書いてあっても写真になければ写真の通りに復元すると言っていました。
最初は新しい建物で趣がないと思って感動がなかったのですが説明を聞いて、当時の徳川家康が建てさせたときの新築の状態を体験できると考えたら、逆にすごいことなんだと感じるようになりました。時間が経てばこの本丸御殿は味が出てさらに素晴らしい建物になり、愛知の、そして日本の宝になっていくものを作っているんだと感じました。
建物もすごいですが、障壁画もものすごいです。
室内には大型の照明がなく薄暗いのですが、金色の障壁画がぼやっと光り輝いて感動しました。
現代でもこれだけ感動するのですから、電球もない当時にこんなの見たらさぞ驚いたでしょう。
将軍が建てた豪華絢爛な新築の建物を内覧しているような感じになりました。
平日の朝早く、さらに雪が降った日だったので見学者はほとんどいませんでした。おかげでゆっくりじっくり堪能しました。障壁画が光っているのですが、その光り方が場所によって違って、そこまで計算して描かれているんだと思うと日本画ってやっぱりすごいんだなと改めて感じます。
豪華絢爛な部屋を見ていると、当時の将軍徳川家康の権力のすごさを感じます。
江戸城も当時はさぞすごかったんだろうと思いました。
現在見られるのは3分の1ほどで、残りは2016年にもう3分の1、そして2018年に完成予定だそうです。完成したらぜひもう一度訪れたいと思う場所でした。
もし本丸御殿に行くのであればなるべく朝早く人が少ないときにしたほうがゆっくり見れて良いですよ。
外には復元工事の資料館がありました。
当時の名古屋城の写真が展示されていました。
何かで読んだのですが、当時の名古屋城は名城として名高くもし現在残っていたら姫路城のように世界遺産に登録されていた可能性が高いそうです。
復元模写の様子や屋根の裁断模型、土壁の見本などが展示してありました。
◆天守
本丸御殿を出て天守に向かいます。雪の名古屋城もなかなかきれいですね。
本丸御殿と違ってこちらは鉄筋コンクリートで建てられていて、建物の内部はエレベーターも完備されていてさまざまな名古屋城に関する資料が展示してあります。
木造だったらこんな作りだという模型が展示されていました。よくこんな大きくて複雑な建物をすべて木材で作ったものです。昔の人の技術力ってすごいですね。
先ほど見てきた本丸御殿の模型もありました。
昔の名古屋城の城下町のジオラマ。
階段には当時各大名が将軍家のために名古屋城の石垣のための石を運んできたときに、自分が運んできたことがわかるように石に彫った印がデザインされていました。
石挽き体験コーナー。
天守からは雪に包まれた名古屋の街を見ることができました。
そして名古屋城と言えば金の鯱。
本丸御殿のガイドの方が言っていましたが、本丸御殿の復元には150億円ものお金がかかっているようです。しかし、今後の名古屋の宝を作るという意味では素晴らしい事業だと思います。そして、そのお金が集まったのはトヨタを始めとする名古屋の企業の力が大きいと言っていました。
もうすこし日本の景気が良ければ、今度は天守も木造で復元して欲しいですね。そうすればいつかは世界遺産に登録される日が来るでしょう。
空襲で焼けてしまったのは残念ですが、こうやって復元するというのは面白い試みですね。